ヲタ芸いろいろ(その3)

続き

週末「ザ・ヒットパレード 〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜」を見ました。
2ちゃんねる」はハロプロ関係はほとんど見ずに、画箱とかテレビサロンあたりを見ている私としてはとても楽しめましたが、出来れば当時のオープニングとかクロージングとかテストパターンとかもやって欲しかったなあ。富士山からあの気持ち悪い「8」の文字が飛び出してくるヤツとか。河田町最終日クロージングから素材は残っていると思うんだけど。
それとシャボン玉ホリデーのギャグも良かったですね。

注目すべきは「スーダラ節」。
私はクレイジーのCDも持っていますので誕生秘話などは知っていたのですが、歌っているシーンでメンバーがサビでアレンジされたOADを披露し、思わず失笑。
いや逆ですね(笑)。ヲタ芸のルーツを探るとそういったところ(応援団の応援風景だとか宴会芸だとか)に辿り着くんでしょう。ある意味貴重な映像でした。

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さて。

過去の映像からイベントでの相応しい応援方法を探るみたいな予告を出しましたが、結論から申し上げると、ヤッパシ...いいのが無かったですねえ(苦笑)。
とりあえずYouTubeにあるものからいくつか。

うしろゆびさされ組/バナナの涙
1986〜87頃のライブですかね。
一般客はとっても大人しいです。声援は親衛隊中心なのかな。

ゆうゆ/天使のボディガード
これは夕やけニャンニャンのオープニング恒例のスタジオライブで、上記より少し経った後の曲ですね。
初っぱなで(当時俺の一推だった)永田ルリ子見れちゃうし、渡辺満里奈の「真ん中モッコリ」も聴けちゃうし、もう最高ですね。
私的にはおニャン子関連で一番好きな曲のひとつ。辻希美にカバーしてもらいたいですね。辻ちゃんもこのくらいほっぺがふっくらしないとダメだと思います。もうひと頑張りが必要(笑)。
声援(コール)のみでファンは映ってはおりません。スタジオ客の全てが親衛隊って訳ではなく、この頃になるとこういった声援が一般ファンの間でもメジャーになってくるのでしょうね。曲もコールを入れやすい感じになっています。
こういうコール&レスポンス形式の楽曲はワシントンDC発のGO-GOみたいな感じでソウルフルなグルーヴ感がありますね。
BメロもPPPHを入れやすい感じになっています。今のアイドルポップスに近い感じですね。

Qlair/約束
1992年に放送されたの川三丁NST(新潟総合テレビ)制作の「アイドル伝説II」という番組から。
新潟ローカルでこういった番組があったんですよ。FM新潟では中島美智代の番組もありましたし、最近だとメロン記念日FM PORTやってますしね。
これは何処の映像でしょうね?よく見てみるとこの曲の衣装が2パターン用意されていることから、1stライブの映像かもしれません。この曲は人気曲でアンコール含め2度演奏している筈ですので。つーか俺もこの場にいたってことだな(苦笑)。
荒めの編集をしているせいで観客(後姿)が結構映っています。ここからいくつかのことが判ります。
まず、サイリウムは持っていません。
イントロの「Oi」はありますね。「Oi」やってた記憶ってあんまし無いですけど、この曲はややロック系のアレンジが施されているので、その系統の曲ではやっていたんですかね。よーく見ると判るんですがその際にジャンプしている人もいます。この流れはアイドル声優ライブに引き継がれているようです。
Aメロは「ハンドクラッピング」。
Bメロは「正調のPPPH」。ハンドクラップをちゃんとやっています。
サビ(前半)は「ハンドクラッピング」。回らないマワリだね(苦笑)。
注目すべきは、サビ(後半)の「PPPH」。これって実はまだ生き残っています。私が見た最近の曲は実写版セーラームーンの主題歌「キラリ セーラードリーム!」でやってました。そう考えるとやはりアニメ・特撮ファンのためのアイドルではしっかり残っているんですね。伝統が。
というか、PPPHはアクセントとなる部分で使用するもので、Bメロ限定のものじゃあなかったような気がするんだけど...

...とまあこんな感じで。
なかなかいい素材がないですねえ。CoCo@武道館ならばセンターステージだからファンの動向がわかりやすいのですけど、そういったものはアップされていませんね。
ハロプロ関連はDVDからのコピーだとかやりたい放題ですが、昔のアイドルファンは歌番組ならともかくそういった素材はヤバいと判断されているのでしょうね。

ちなみに、ハロプロ関連が何故そうなってしまっているのかというと、海外ファン向けに...という流れもあるんでしょうね。ここではリンクを貼りませんが海外のBittorrentサイトではFCのDVDのISOイメージがドカンと置いてあったりします。そういうの見るにつけUFWは海外向けにショップを展開したら良いのにねえ...ってつくづく思います。別に向うへ行くことだけが海外進出じゃないんだからさあ。

閑話休題
これじゃあまとまらないので、次回は個人的な経験談から理想的な応援方法を考えてみたいなあと思います。

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おまけ。
いくつか見ている内に気がついたものです。

Wink/涙をみせないで
ミスアップ(UP TO BOY)出身のWinkです。
なんでも1989年にシャボン玉ホリデーの舞台裏を描いたドラマが放送されたそうなんですが、その時の「ザ・ピーナッツ」役はWinkだったそうな。
Winkは見た目正統派アイドル的なルックスで、当時の他のアイドル同様に埋もれてしまいそうなイメージなんですが、「何故ブレイクしたのか?」はこのVTRをみるととてもよく判りますね。 歌詞のテロップがすばらしいです。
他の作品もそうだけど、女の子が真似できる要素が満載で、テレビ局も(多分に事務所も)そのニーズの掘り起こしに集中しています。外向きなんですね。
森高千里もそうですが、基本的にUFAアイドルはアイドルポップスフォーマットでないところもいい。モーニング娘。がブレイクしたのもその方法論から。単純明快です。
アイドルマニアのオモチャにされないことが大切ですね。

浅香唯/ヤッパシ...H!
売れていなかった頃のナンバー。
私もたま〜に聴いてますけど凄く良い曲(笑)。美勇伝に歌って欲しいね。
ちなみに作詞は30周年を迎えられた森雪之丞さんで、作曲は馬飼野康二さんですね。作家として生まれてきたのならば一度はこういう曲を作んなくちゃダメだと思います。

浅香唯/C-Girl
そして「スケバン刑事」ブレイクした後の曲。
今の新垣里沙の雰囲気に似ていますね。
うっすらと親衛隊コールらしきものが聴こえます。公開型歌謡番組だと彼女のファンだけじゃありませんから、そういったものが必要になったのでしょうね。
曲の違いは内向きか外向きかの違いでしょうね。