ヲタ芸いろいろ(その2)

上のような余興〜大道芸的なものならまだ楽しさもあるのでしょうが、℃-uteのオープンイベントでのヲタ芸がファンの間で問題視されています。

長いよ(笑)。

その前に。
「オープンイベント」とは、ショッピングセンターの中庭や吹き抜けなどで行うイベントのことです。都心では「サンシャインシティの噴水広場」や後楽園球場横の「ラクーア」の中庭のスペース、そして亀戸のサンストリートなどが有名です。
その昔は屋上などが主戦場だったと思いますが、いまは中庭タイプの施設が多くて助かりますね。

ただ、1990年代の末期から2003年位までは歌手でも石丸電気ヤマギワなどでの購入対象者のみを対象としたクローズドイベントが主流だった気がします。しかし、最近はこの手のイベントを行うのはグラビアアイドルとアキバ系インディーズアイドルが中心であり、大手レコード会社のアイドル歌手ユニットは再びオープンイベントへの回帰が進んでいます。
賑やかなところで行うことによる演出性の利点や、通りがかりの一般人が見てくれることからアーティストとして成長出来るというメリットもありますが、その裏では往来の一般客を参加者に加えることで水増しが出来るという利点もありますね(苦笑)。現にこれらの会場で「2000人ファンが」という数字がはじき出されたりする会場がありますが、実数は1/5〜1/20程度だと思った方が良いでしょう。
利点としてもう一つ忘れていることがあるだろ?...ああ「オープンイベントを行うと一般の方の購入してくれるかもしれない」だよね。それはかなりの部分でNOでしょうね。それらの一般客が好印象を持ってくれ、さらに購入に至る...なんてことは極めてまれだと思います。いや演歌など年配客相手だと購入してくれることはありますが、趣向の幅が異常なほど広いポピュラーミュージックではそういったものは通用しないでしょうね。
(苦節何年とか郷愁感を売りにするポピュラーミュージックならば、この手法は通用すると思います。)
また概ね500人を超える規模になると柵が出来、一般客から隔離されてしまいますので、尚のことそうなりますね。

そうなるとあくまでも「人気がある」「華やかだ」という指標だけが生き残ります。要はTVにその模様が映ったり、さらに歌番組で見かけた時に「人気者」という記憶がよみがえってくるという仕組みです。でもこれはTマスメディアの取材があってこそのもので、この辺りの策は最近のUFWは下手なんですけど、今回はこの話ではないのでとりあえずおいときます(笑)。

そう、ヲタ芸の話ですよね。
その行為を不快に感じるか感じないかの分かれ目は、つまり「何を見に来るのか?」ということです。
(その1)の場合は、「大道芸的なポジション」であることがヒントになります。また秋葉原でのヲタ芸もその範疇に入るでしょうね。
じゃあオープンイベントはどうか?ということなんだと思います。

ヲタ芸は多分にステージからも目立つものだとは思いますが、それと同時に客席からも目立つものです。なので否が応でもそちらの方に目が行ってしまう。
一般客は原則的に「彼女たちを見には来ていない」です。つまりゼロからスタートしている訳ですから、上記のような人気度でプラスに持って行かなければいけないところに、不快なものが視界に映ることでゼロどころかマイナスになってしまう。
それは避けた方がいいですよね。

面白かったのは今日のこのイベント(結局エッグの出演はありませんでした)でヲタ芸を試みたグループがいたのですが、一般客の視線があると空気を読んで止めたりするんですね。
ただそこから、どういう声援をすれば受け入れられるか、溶け込めるかというものを学んだかもしれません。まあ短期間だからどうだろうなあって気もしますけど。

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さらに。
もう一つの問題として、℃-uteファンの思っている世界観とヲタ芸が相容れるものなのか?という疑問点があります。 前から℃-uteのイベントに行かれている方ならご存知ですしょうが、以前のイベントにはほとんどヲタ芸が見られなかったと思います。
からくりは「嗣永桃子ダイアリー」さん(2006.05.26付)の...

というか必然的にここに流れ着いたのではないだろうか。
あの手のヲタ芸をやるにはそれなりのスペースが必要。 コンサートの椅子席ではそんなスペースはもちろん取れない。 ライブハウスの立ち見だって空いていなければムリ。 最近はこの手のイベントもあまりない。 そこに℃-uteのイベントが行われる。 これは行くしかないだろ、やるしかないだろ。

ええ、多分にそうだろうなあとは思います。

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以下は参考ブログです。
日付順です。レポ、批判的な意見、当事者周辺ごちゃ混ぜにしています。

マロンメロンクッキー」さん
やっぱり最大の問題は握手会だわな。Berryz工房結成後一発目のFCイベント(キッズ合同のやつ)はそんな感じでしたからねえ。あれはクローズドでしたが、そのノリなんだろうなあ。

」さん
世間的な反応はそんなもんだろうと思います。

ちなみねーしょんの日記」さん
「通りかかった人達の言葉」は特にグサッときますね。

Life is Bitter」さん
アイドルライブで騒ぎたいヤツは後ろで騒ぐというのは鉄則ですよね。

今までならったダンスをメンバーとおどりたい」さん
自問自答系。TPOだと思います。オープンイベントに慣れているイベコさん*1の応援スタイルはヲタ芸に頼りませんので。

舞波が大好きだった。」さん
待ち時間でのヲタ芸だとか、花道(?)のごたごただとか思わぬところに落とし穴がありそうですね。

ごまもも」さん
自問自答系。オープンイベントの存在意義を考えれば答えは見つかる筈だと思います。

『おまめ工房』 (新垣里沙&Berryz工房 応援日記)」さん
「℃‐uteヲタはマナーが悪い」って私もそうかなあ?って思います。

あっき〜総帥の妄想日記α」さん
ケチャ(ハロプロファンで言うところのロミオに相当するもの)がアイドルファンシーンでブームになった時に色々あった歴史が繰り返されてるような気がします。

愛理がいるから頑張れる」さん
ヲタ芸以外にも痛さ満載のレポ。中島早貴の素晴らしさは別項でまとめるかもしれません。意外にロックな女の子です。

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次回はYouTubeにあげられているものから、イベントでの理想的な声援の仕方を考えてみます...って続ける気かよ(笑)。
(あ、SSAの映像とかではないですよ(苦笑)。「過去や周辺のアイドルから学ぶ」みたいなものです。)

*1:ハロプロファンには馴染みの無い言葉ですが、こういったオープンイベント中心のファン活動をされている方々のことです。