V.A./「ハロ☆プロ オンステージ!2006 日本青年館公演「友情と魔法のトランプ〜スター楽屋裏物語」

行ってきました。

昨年のあの状況を見ていて、レビューってこんなものか...と正直あまり期待はしなかったのですが、見事にちゃんと作ってきましたね。 というか本来見せたかったものはこれだったんですね。なるほど。
(この辺りのヒントは「会場責任者の方と意見交換 - ハロプロ サポートサイト ハートプロジェクト。net」に隠されているかもしれません。)

内容は若手新人歌手の二人が、TVショーやCDリリースを通じてお互いを高め合いデビューライブを成功させるというもの。最後の「あこがれの日本青年館でのデビューコンサート」のシーンは実際ミニコンサートとなっており、そのシーンのみ立席可能。それ以外の全てのシーンもハロプロのヒットチューン満載ですが着席の観覧となっていました。着席時はサイリウムも禁止。拍手もPPP(Hなし)のみというかマナー的にそうなっています。
ちなみに「あこがれの日本青年館でのデビューコンサート」はある意味正しいですね。今はSHIBUYA AXなどのライブハウスでのデビューライブが通例ですが、そういったものは昔はありませんし、ここは1300席ということもあり、新人には丁度いい大きさ会場なんですよね。 なので、どちらかと言うと1980年代あたりのアイドル歌手をモチーフにしているのかもしれません。
尚TVショーの司会者としてダンディ坂野氏、ストーリーのキーワードでもあるトランプをプレゼントするマジシャン(?)役として「なか。たつや」氏がゲスト出演しています。
ダンディ坂野氏はテレビより、こういったショースタイルの舞台に向いていますね。
なか。たつや」氏はレビュー終了後ロビーで何かを実演販売しておりましたが、ヲタが群がり奇声を上げておりました。

レビューのスタイルはミュージカルとコンサートの中間で、セリフと歌が4:6〜3:7くらい。シーンによっては2:8〜1:9くらいの感じです。
このスタイルはある程度熟練された方がチャレンジするものだと思っていました。歌とダンスの両方の実力が無いと無理ですよね。また演技中心のミュージカルではなく、各人の個性がある程度インプットされていないとすんなり入っていけません。ガチガチの俳優より個性派エンターティナーの方が向いている。端的には木の実ナナさんみたいな感じですね。
そう考えると演劇・ミュージカルより、このスタイルの方が楽しめますね。

まず、柴田あゆみの頑張りが目立ちました。さすがにCDリリース(チャートアップ)シーンで後藤真希の歌をクチパクでやっていましたが、それ以外はほぼ満足いく出来です。
確かに後藤真希の欠場は残念ではありますが、今回の様な新人歌手という設定だと、柴田あゆみの個性でもある「何故か失われていない不思議な初々しさ」に逆に助けられ、違和感無く最後まで観ることができました。一方、安倍なつみの方はいつものペースでしたが、やっぱり彼女の個性である鈍くささというか「なっち頑張れ」感が出ていて、これも満足しました。

バイプレイヤーでは斉藤瞳たんが素晴らしかった。半蔵門瞳役で「幸せビーム!好き好きビーム!」を披露していましたが、「私がオリジナルシンガーだ」と言わんばかりのエロエロポーズを決めまくりで、原曲の可愛らしさは陰も形も無い(笑)。でも2回も通してあれを見ちゃうと、(ゲリラライブで披露していた)℃-uteの可愛らしさの方が逆に邪道なんじゃないかとも思えてくる(笑)。彼女たちに見せて勉強させたいくらいです。いや℃-uteファンは「頼むから見せないでくれ!」ってゆいたいだろうなあ。
そうか青江三奈だな。青江三奈だ。

他のメンバーはいわゆる縁の下の力持ち的な役柄でしたが、レビューはこの程度の人数集めないと無理ですからね。華を感じさせるダンスを魅せてくれました。

後は極めて個人的な感想(笑)。
俺のあさみちゃんはダンスが今回も上手かったです。本当ニヤニヤ...じゃなかった。ほれぼれするほど上手い。手を抜いている抜いていないとかそういうレベルじゃないんだよね。天性の運動神経の良さですよね。リズム感(「リズム勘」と表現した方がいいのかな?)が素晴らしいんだよねえ。
結局、推しってそういう子が多いね。俺的には。ライブでクラクラ来る子がやっぱり一番だよね。