フットサルチームのそれぞれの存在意義について(その2)
このblogはハロプロファン向けなので、ハロプロファンとしての意見を心がけておりますが、こと「フットサル大会」に関してはガッタス以外にもお気に入りの子がおりますので、割と中立的な見方をしているつもりです。
私もいくつかのサイトの意見を読みましたが、「タレントの大会なんだからタレントのみにすべき」「強くなることが目的なのか?」といった意見を目にしています。
まずは、なんでこんなことになってしまったんだよ...って事を整理したいと思います。
現存チームの最古参は2003.09.09に清く正しく美しく「フットサル宣言」をしてしまった「Gatas Brilhantes H.P.」(当時チーム名なし)です。
現オフィシャルだと何の目的なのかさっぱり判らないので、「センチュリーランド」さんのログ経由で、その時の申請状況を見てみます。
【名義使用申請】
(4)申請団体 :株式会社 アップフロントエージェンシー
事業名 :「ハロー!プロジェクト」
制 作 :株式会社 アップフロントエージェンシー
制作協力 :(財)日本サッカー協会
事業趣旨
フットサルを世の中に幅広く普及させるために、ハロー!プロジェクトのイベント(スポーツフェスティバル等)活動を通して、女性ユニット(モーニング娘。、松浦亜弥、中澤裕子など)が女性や子供達等多くの人にフットサルの楽しさを伝えていく。
事業内容
【1】スポーツフェスティバル時、フットサル親善試合開催
11月16日(日)大阪ドーム・11月22日(土)東京ドーム
【2】2004年新春放映(フジテレビ系) スペシャルドラマ放送
【3】フットサル応援ソング制作
協力内容
【1】女性ユニットへのフットサル指導者の派遣
【2】親善試合時の対戦チーム斡旋
【3】新春番組内での俳優へのフットサル指導
【4】フットサル応援歌への制作協力
(「平成15年度第5回理事会報告事項資料 -2-(03/9/10)」より)
また「フットサル宣言」発表当初のメディア報道は下記の通り。
大マジよ!ハロプロチーム、フットサルに挑戦(サンケイスポーツ※)
「ハロプロ」フットサルに挑戦(スポーツ報知※)
ゴマキら“快汗”フットサル (スポーツニッポン※)
ゴマキ、あややがフットサルに挑戦(日刊スポーツ九州※)
あやや 日本代表狙っちゃえ(デイリースポーツ)
“フットサル娘”初公開練習 ハロプロ運動会(ZAKZAK)
(※印=Webアーカイブ)
当時の私の印象は、いわゆるハロプロお得意のパターンである「政府・団体振興イベント」の一環だという認識でした。実際2003年のスポフェスでは一般チームと対戦します。
ちなみに同時期誕生したチームは「chakuchaku J.b」の前身である「L.A.ANGEL」のみ。こちらは団体依頼ではなく企業依頼の振興チームで当時から各事務所の混成チームとなっています。
(参考:とあるサイト(笑)。)
チーム名がちょくちょく変わるのもそういったこともあるかもしれません。
ただ、それぞれのクライアントの要請で作られたチームですから、お互いを意識する気配は無く、独自の道を歩むことにはなります。
その後、ハロプロは一般大会に出場するも惨敗状態。そのため「ハロプロエッグオーディション」にて増強を謀ることになります。
そして初のタレント同士の大会「お台場冒険王カップ」。これがターニングポイントとなります。
エッグオーディション募集開始は2004年4月初旬。その時点で「お台場冒険王カップ」の企画がテーブルにのっていたか否かは微妙なところです。プロダクションのタレント育成という側面から考えた場合、夏休みオンリーの未知の大会のためだけにオーディション合格者を出すとも思えませんし、キッズ年代のフットサル研修生2名もその世代の振興(大会出場等)を睨んでのことだったと思われます(実際は目立った動きはありませんでしたが)。この頃はまだ振興イベントや一般大会参加をあくまで中心に考えていたのでしょう。
ただ運良くタイミングが合ってしまったのか(笑)「お台場冒険王」に是永美記と川島幸が出演出場することになります。またハロプロだけではなく吉本興業にも経験者がいたことが、助っ人参加容認の流れを作ってしまった一つの原因ではあります。
そこでid:WINCHANさんのレスの...
そういうところの空気を読んでプレーをしているのが是永さんだと思いますね。
...ですが、それはまさしく同感ですね。確かにあの大会では黒子的役割に徹していました。
やはり芸能人大会は本来自分の出る幕ではないということは充分に承知していたのだと思います。自分が活躍するのはあくまでも対一般人の大会だと。
今の是ちゃんファンは、そのひたむきさから”一歩引くタイプの女性”としての魅力を感じたのだと思います。俺がそうだから多分みんなそうでしょう(苦笑)。
また、当時はホリプロなど各チームの個性というか役割分担を持っていたのですよね。「負けたら監督が土下座する」とか。まあ悪く言えば「余興」良く言えば「エンタテインメント」ですからね。良くも悪くも「女だらけの水泳大会」のフットサル版に近かったです。
ただこれが、大会やら各チームのユニフォームやらに「スポンサー」が付き始めた頃から雲行きが怪しくなってきました。何だか「『スフィアリーグ』はJリーグやLリーグに次ぐ第三のプロリーグ」なんていう表現までついてくる様になり、猫も杓子も目の色を変えてくるようになります。
で、現在に至る...と。
そうなると本来の主旨であるはずの(「中村俊輔トーナメント」みたいな)一般大会の振興のウエイトが下がっていってしまう。
これはガッタスも例外ではないです。
もうひとつ、必死さに拍車をかけているのが「リザーブリーグ」の存在。これも元凶の一つです。
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以下は余談。
俺もあんまし覚えていないし、ネットでもまず出てこない情報なので今まで全く触れませんでしたが、フジテレビは過去に「欽ドン」だったか「ピンチヒッターショー」だったかの番組枠内で女子野球チームだったかリーグだったかを作って試合をするコーナーがあった筈。選手はアイドルではなく公募だったかな。
当時のスタッフはもう定年だろうから、その当時の弔い合戦をしようとかいう意識はなく、単なるDNA的にそうなったのでしょうけど。まあ歴史は繰り返すということですね。
(あ、「欽ちゃん球団」とかがそのリベンジかもね。)
余談終了。
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続きます。
同じくレスの...
しかしサッカー経験者といっても小島さん、溝口さん、松原さんのようにタレントとしてちゃんと活動している人もいるわけですからただサッカーのうまい人を入れればいいという問題ではないと思いますね。あくまで芸能人の大会なので。単にうまいフットサルを見たいのならば一般の大会を見ればいいわけですから。しかしこういう風潮(芸能人でもないうまい人を傭兵として入れること)が益々強くなってきたら寧ろガッタスは是永さんをメンバーから外して純粋に芸能人のみでメンバーを組んだ方がいいようにも思います。傭兵の先鞭を付けてしまったのはガッタスなんですから。
これも概ね同感です。
私が読んだ意見の中には、ある種のタレントポイント的なものを設けて、それをクリアしないと出場資格がもらえないといったものもありました。
私的には「試合前に各チーム毎に歌かダンスかコントを披露してもらう。」という方法もいいかも(笑)。そこで踊れない歌えない笑わせられない人はタレントではないとみなし除外する。グラドルだって普通にCDは出しているのだからさほどハードルは高くないはず。本来の彼女達の魅力をプレゼンできるからこっちの方が営業的にはいいかも(笑)。是ちゃんも昨秋からダンスレッスンを続けているのだからきっと大丈夫。つーか何か歌ってくれ(笑)。
但しこれは時間的な理由で却下でしょう(苦笑)。
ただ、現実的には「自主規制」に近い形で丸く収まるしょうね。というのも観客の大多数がガッタスファンで、彼らがいないことには大会は運営できないでしょうから。そのバランスを加味しながら考えて行くのだろうとは思います。
その「バランス」=「是永美記の除外の是非」についてですが、「既に『ガッタス』という『ハロプロユニット』の一員になっている」という大きな壁をどうクリアしていくかという現実があります。これはハロヲタならではの大きな悩みなんですよ...
それとTEAM dream。
現在勢いのありそうな「AAA」の女の子たちとか「HINOIチーム」とかが加わっていないことから、いわゆる中堅どころに甘んじている子たちの悪く言えば「救済」良く言えば「意識改革プログラム」的なテーマがそこには見え隠れしています。
そのチームの救世主と言われる宇津木めぐみさんは「スフィアリーグ」をパスし、「中村俊輔トーナメント」には出場しました。
その先(来年2月)のことはなんとも判断出来ませんが、意図的にパスしたことで、自ら試合を決めるのではなく、彼女が入ったこと自体で団結心や自立心が芽生え、それが勝利に結びついたのなら、それはそれで素晴らしいことですよね。
その様な「空気が読める者」が真の「エンタティナー」つまり「タレント」ですから、そのあたりがキーポイントになるでしょうね。