つんく♂/Refino&Anhelo(レフィーノ&アネーロ)インタビュー記事

つんく♂先生のオフィシャルサイトより

ああ!これって、ウチにもDMが来たあの店ですね。
その1
その2

どうやらイベントとかじゃあなさそうですけど、イベントだったら行きたかったなあ。

そう言えば友人宅に遊びに行くと、サンスイの20万円もするアンプとDIATONEのでっかいスピーカーで、よくアニメソングとか南野陽子とか聴かされてたなあ(笑)。多分につんく♂さんもそういった経験はあるはず。

でもでも、女性ボーカルだからこそいいオーディオ環境で...っていうのはとても正しいことなんですよね。いい環境だと「目の前に彼女たちがいる」...みたいな錯覚を感じるかもしれませんし。
まあいい環境と言っても、あまり馬鹿みたいに高いオーディオ機器ってのはそれなりにリスクもあるんですけど、いまだとスピーカーでもアンプでも安価でいいのはありますので、STEREO誌なんかを数ヶ月読んでみてメーカーの特性や評判や相場などを頭に入れて、石○電気みたいにスピーカーを比較しながら試聴できるところへ自分の好きなCDを持って行ってかけてもらいながら選ぶと、そこそこいい感じにはなると思います。
それか今ならヘッドフォンにお金をかけるという手もある。PCに溜めておいた音源を、USBあるいはfirewire音源経由でもボード経由でも良いんだけど、いいヘッドフォンで聴いただけでも、物凄いグレードアップ感はあります。
(と同時にノイズやデジタル臭など物足りなさも出てくる。それがある意味スタートだったりするんだろうなあ。)

そういう意味ではBerryz工房だとか、メロン記念日だとか、藤本美貴だとか石川梨華だとかが、海外高級オーディオでどうエッチに聴こえるかもレポートして欲しかったです(苦笑)。

さてさて。

ハイエンド・オーディオ機器は、実際、耳が肥えた人に向けて作られていますよね。
そういうリスナーが、どういった部分に興味をもって、こうした音を聞いているのかすごく興味がありますね。

ハイエンドになればなるほど音に個性が出てきますよね。
多分に日本人の多くが音の解像度とか、神経質な面でこだわる傾向があるので、それなら日本の高級メーカーを買えばいい。この店で売っているような海外メーカーモノはそういった意味では色とか個性で聴かせる傾向があるかな。私的には英国の音が好きです。

例えば、石丸さんに応援頂いている時東あみなんかですね、世間的にはグラビア・アイドルだと思われているような子のCDで、何かできないかとか。
今日はこうしたハイエンド機器を見て特にそう思いました。

それですよそれ!!!
グラビア・アイドルって素材丸出しだから、音の世界観を一から作っていく醍醐味って、下手に完成されたアーティストの比じゃないと思う。
実際名曲多いですしね。
ハロプロだったら道重さゆみだとか紺野あさ美でもそれは充分可能なこと...なんだけど(笑)。

当時のアース・ウィンド・アンド・ファイヤーなんか、低域のパーカッシブルな迫力とラッパの激しい音のインパクトには強い印象があるんですが、今の環境で普通にCDで聞くと、「あれ?こんなやったかなぁ」と思うぐらい、そういった音がぐっとこなくてスカスカに感じるんですね。
それは多分、耳が肥えてきたせいもあると思いますが、FMの電波の特性による音と、CDの音の差みたいなものだと思うんですね。

それはよく言われますね。
私的にはスカスカな方が好きなんだけどね(笑)。

同じようにモーニング娘。の制作でも、録音したときは、キック(バスドラム)の音をこんなに入れたらリスナーから苦情が来るんじゃないかと思っていたのが、今聞くと全然普通だったり。聞く時代環境の変化でそうした違いが出るじゃないですか。

いわゆる音楽評論家にハロプロ支持者が多い(と思われる(笑))のも、そのあたりの感性がフィットするんでしょうね。
単純に音楽的にストレートに楽しいので。

正確に今の状況に合わせると着メロとかデジタル・オーディオ・プレーヤーとかも入ってくるんでしょうね。
でも、正直あれで聞かれたら作る意味ないなと(笑)。
でもそう思いながらも、レトルト・カレーとかカップ麺のようなものと思って気にしないでおこうと(笑)。

いえいえ、オーディオファイル(オーディオファンのことね)の方々は、携帯プレイヤーでもこだわっていますよ。といってもカナル型イヤフォンとかノイズキャンセラー機能付きヘッドフォンとかなんですけど。でもそれだけでも全然違いますよね。
みんなそうやって頑張ってます(苦笑)。

クラブシーンでは、音楽制作に直接関わっていないDJの方などが、CDやレコードの音源を元に、自分なりのスタイルを新たに創造していくわけですよね。
そういった人たちにとっても魅力的で使いやすいものにしていかないとダメだと思っています。

それは、C/Wとかにもカラオケトラックつけてもらえると、スゲー助かるんじゃないかなあ(苦笑)。こういったソフトが使えるでしょうから。
抜き出したものを聴いたことがあるんだけど、「シャイニング 愛しき貴方」とか「香水」とか「さくら満開」とかはモー最高ですね。藤本美貴柴田あゆみの女性らしいまろやかさやセクシーさが前面に出てくるのも魅力ですが、意外に紺野あさ美をスパイスとして使用しているところも素晴らしい。
でもそれって同時につんく♂さんが日頃言っていることがアレンジによって伝わり難くなっちゃってるってことでもある。別バージョンでボーカル(特にハーモニー)をオンミックスしたものリリースしてくれないかなあ。ファンは目覚めると思うんだけどねえ(笑)。

それと多分にジョンの魂の名曲「YES IT IS」や「THIS BOY」を意識して作られたであろう「シャイニング 愛しき貴方」などは藤本美貴*1のブレスがオンミックスされていて、もうたまらんちんなんだけど。一方娘。などぶつ切りスタイルでレコーディングされているものを聴くと、その息遣いやぬくもりが消えちゃってしまい平面な印象を受けてしまうんですよね。
ビートルズは割と録音がラフで、喋り声とか、くしゃみなどのノイズがレコーディングされており、ハロプロでも「ガヤ」(文字通りガヤガヤしたSE音声)がそれと同様距離感を縮める役割を担っていますが、一方、今のウケている楽曲の多くがボーカリスト本人のぬくもりを感じさせることができるものなんだろうから、そのあたりのズレがセールス的に苦戦している理由のひとつではあるかもね。
さらに距離感については、TV戦略や演出面での不満などあると思いますが、それだけではなく、いまなら高級オーディオで縮まるであろう距離感を、もっとコンシューマーレベルでもそう感じられるようにして欲しいってのは感じますね。
それと、今回のライブツアーで昔の曲もきちんと消化吸収できるよってことが充分にファンにもアピールできたので、「直感」シリーズのラブマ以降のスタンダードだけではなく、サマナイあたりのシンプルなスタンダード感も欲しいかな(ASAYAN風演出込みで(笑))。

おおっと閑話休題

結構、高価な機材を使って、ヘンにコンプレッサー処理とかたくさんするよりもシンプルにDATにミックスして、マスタリング(録音の最終工程)に持っていくことの方が良かったりしますね。

今のZetimaの礎はワーナーパイオニア森高千里さんのスタッフの伝統でもあると思うんですけど、ワーナーパイオニアはボーカルが強めに出る曲が多かった印象があるので、そのあたりで運が良かったかのかなあ。

あとは、ビートルズ
まあ、年代的にリアルタイムじゃないんですが、アメリカから出てるバージョンと、本国のイギリスのバージョンで何でこんなに違うのかとか、

うわあ。これだよこれ(笑)。
多分に「BEATLES SECOND ALBUM」から「YESTERDAY AND TODAY」あたりの楽曲(特にアメリカ先行発売系の楽曲)のことを指していると思うんだけど。だったらハワイ限定盤あたりで遊んでくれないかなあ(爆笑)。

そうそう、今でもジャズなんかでありますけど、ドラムの音が左側からしか聞こえないのもびっくりしました。

これはレコーディング時のトラック数の問題ですね。(ビートルズに例えると)1969年ごろまでシングルはモノラルオンリー、アルバムはステレオ盤・モノラル盤両方出ていた関係上、レコーディングはモノラル重視で、せいぜい4chのレコーダーでの録音でした。ビートルズでも1stと2ndまでは2トラックだったりしますので、左右どちらかがボーカルオンリー、逆サイドがリズムトラックオンリーなんてこともありました。
その逆に、いわゆるロック名盤みたいなやつが1970年代前半あたりに集中しているのは、時代的にプログレッシブロックなどアバンギャルドな方向に向かっていたこともあるのですが、8トラックレコーダーなど録音環境の飛躍的な向上によって、一気にモチベーションが上がったってことも大きいのかもねえ(笑)。
このあたり(1960年代後半から1970年代前半)を色々聴いていると、多分音楽的には相当鍛えられると思います。
アイドル系では1990年から1994年あたりが音楽的には一気に飛躍していて素晴らしいです。このくらいの時代からのアイドルは聴いておいて損はないかも。

*1:そう考えると藤本美貴はジョンで、高橋愛はポールなんだろうね。ミキティフランキー堺でもあるから大変だなあ(苦笑)。