「サイゾー」12月号に「ヲタ芸」特集

98日記」さん経由で、「サイゾー」。

モー娘。好きに伝わる伝統芸〈ヲタ芸カタログ〉

なんだとか。
ちょっと後で抜け出して見にいきってきます(苦笑)。

コンビニで読んできました(笑)。

見る前は「現代用語の基礎知識にこんなのが載ってるぞ(笑)」っぽい薄々な内容かと想像してましたが、内容は「ごっしー」氏による3ページもので、P86は解説記事とOAD・ロマンス・マワリといういわゆる三大ヲタ芸の(ヲタ芸師による)図解(写真)、P87はその他マイナーな芸の図解、P88はプロのダンサーからみたコラムと「現場は迷惑している」といったファンの声...という内容でそこそこ頑張っています(笑)。P86〜87はファンから見るとどうでもいい内容ですが、P88はいいね。

P86の解説は「はてなダイアリー」の引用(実はその引用文に私も参加してます)からスタートしますが、そこにきちんと狭義(「ヲタ芸」=ハロプロファンのパフォーマンス)を付け加えていることに好感が持てます。
「ヲタ」が比較的新しい単語ということもあり、「ヲタ芸」という言葉が広く使われるのは2003年以降だったと思います。なのでハロプロファン界隈発祥の言葉だといえます。
で、ハロプロしか知らないファンは、他のアイドルのイベントでもこの「ヲタ芸」を披露したりして、痛がられることがそこそこあるのですが、「ヲタ芸」は(サイゾーの解説にもあるように)基本的に大規模ホールの後列で行われる個人あるいは小集団のパフォーマンスなので、「OAD」や「ロマンス」といったダイナミックなものは一般客もその場に混在しているオープンイベントが多い他のアイドルの現場では披露のしようがないものです。

ただその反面独自の発展を遂げたパフォーマンスもあります。ハロプロで「ロミオ」と呼ばれるものは、他のアイドルの現場では「ケチャ」と呼ばれているものですが、これは無声なのでオープンイベントでもやりやすい。その中の発展形である「背面ケチャ」はハロプロにもインポートされています。

またハロプロにはないパフォーマンスもあります。OADと同じくイントロや間奏にて行われるMIXがそれですが、これはハロプロでは多分に馴染まないものだと思います。
なのでこのあたりを中心に「現代用語の基礎知識」発刊後にヘッダー部分を中心に書き換えようと思っていたのですが、ある意味先越されちゃいましたね(笑)。

以下は補足です。

ヲタ芸」は、ハロプロが発祥のもの、過去のアイドルやビジュアル系バンドの現場からインポートされたものなど様々だと思われますが、どこが発祥かははっきりとはわかっていません。それはアスキーアートと共通する、ある種の共有財産的な感覚と似ているかもしれません。

それと、モッシュ&ダイブはメロン記念日がはじめての様な表現をしていますが...確かにハロプロではそうですが、ハロプロ以外では例えば1999年夏ごろの「チェキッ娘」ライブでも発生しています。確か「デイドリーム」という曲だったかな。まあ今時の若い衆はアイドルオンリーという聴き方はしないと思いますので、普通にありえる話ですよね。

また(これはサイゾーでは触れていませんが)声優ライブではまだメジャーな存在ではありません...が、ボチボチ見かけるようになってきました(笑)。小人数のライブハウスでは以前からそこそこ見かけていたので。まあその規模なら良いのですけど、大規模なコンサートでは違和感があるかもしれないですね。

昨日もちらっと書きましたが、ハロプロは一体感を求めるファンと、小人数のグループで各々好きなように楽むファンの両者が混在した世界です。「ヲタ芸」は後者のニーズを満足させるアイテム(ボードやスケッチブックと同じようなアイテム)のひとつと考えて構いません。
そのため、PPPHやコール(「LOVEラブリー○○」など)といった一斉に行うものは、ヲタ芸とは言わないという意見が現在の主流の様です。

ただしP88にあるように、「ヲタ芸」は周りに迷惑をかけてしまうものなので、それを良しとしない空気が現在の流れです。
なので現状はライブ終演後の追い出し曲のパフォーマンスとして、またライブ会場周辺での馴れ合いパフォーマンスとして、あるいはクラブイベントなどでの披露が主流になりつつあります。

以上ですが、それと、P22にも何かありますが、安倍なつみファンは読まないほうが良いかもね...っていうか大した事書いてないけどね。