勉強会(その1)

ゴールドディスクとは(「wikipedia:ゴールドディスク」より)。

日本レコード協会が出荷枚数に応じて認定し、日本ゴールドディスク大賞にて賞を授与している。1989年1月21日以降発売の作品が対象。2003年7月度認定分から、邦楽・洋楽アルバム・洋楽シングルで異なっていた認定基準が以下のように統一された。

これにより、日本レコード協会が認定しているCDは出荷ベースで枚数を押えていることがわかる。つまり、出荷枚数を超える売上はありえないことになります。

次に、メジャーとインディーズ(自主制作盤)の違いは(「wikipedia:インディーズ」より)。

日本の音楽業界におけるインディー(インディーズ)とは、日本レコード協会に加盟していないレコード会社(会社のみならず、プライベート・レーベルとしての事務所等も指す)及びそこに所属するアーティストを指す。

メジャー・マイナーの見分け方は「wikipedia:規格品番」および「wikipedia:規格品番の販社コード一覧」が参考になります。
わかりにくいのですが、日本レコード協会に加盟しているレコード会社でも、自主制作盤のプレスはやっています。その中でソニーは例外的に自主制作盤であっても規格品番をつけてくれますが、メジャー扱いではありません。ハロプロによくある「TGCS」や「TGBS」はソニーがプレスした自主制作盤です。

自主制作盤にすると、再販制度から外れ自由な流通手段が可能ですし、直販などユーザーにダイレクトに販売することで、流通過程での中間マージンがなくなります。その一方で、日本レコード協会が出荷枚数を把握できなくなります。メリットと感じるかデメリットと感じるかは運用次第かと。

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オリコンの音楽ソフト(シングル、アルバム)チャートについて-ORICON STYLE ランキング(魚拓)

デイリーランキングについて
全国約3,370店からの日別売上POSデータを集計し、全国のデイリー推定売上枚数を算出したものです。なお2009年3月2日付集計データより、CD デイリーランキングでも推定売上枚数にて表示しております。またCDデイリーランキングには輸入盤は加算されておりません。なお週間ランキングは、その他約700店舗からのFAX等による週間売上報告や、インターネット通販、CDショップを通してのイベント会場などでの売上データも加えて最終集計し、推定週間売上枚数を算出しているため「デイリー推定売上枚数の1週間の合計=週間ランキングの推定売上枚数」ではありません。

■週間ランキングについて
音楽・映像ソフトを販売している全国約4,070店の小売店(CDショップ、専門店、レンタルや書籍などを扱う複合店、家電量販店など)、インターネット通販、CDショップを通したイベント会場等での売上調査をもとに、全国の週間推定売上枚数を算出したものです。また集計期間は毎週月曜から日曜までを対象としております。なお週間ランキングはFAXなどによる週間売上報告も加えて最終集計し、推定売上枚数を算出しているため、「デイリー推定売上枚数の1週間の合計=週間ランキングの推定売上枚数」ではありません。

■合算集計について
CD ランキングでは、シングル、アルバムともに、CDだけでなく、カセットテープ、アナログレコードなどの売上も調査しており、弊社が定めた基準にもとづき、同一タイトルで同一商品とみなせるものに関しては、メディアの違いを問わず合算して集計を行っています。またCD、DVD、Blu-ray Discともに、同一タイトルで特典付きなどの限定・特別仕様盤などと通常盤がそれぞれ発売される場合には、基準に則し合算集計を行うケースがあります。

「CDショップを通してのイベント会場などでの売上」は文字通りです。これは「その場で売上→握手会」といったパターンであり、例えば「店頭販売で整理券配布→後日イベント」ならば、清算は一般的な店頭販売と何ら変わらないですので、こちらは既にデイリーに反映しています。
しかしながら、実態はいずれにせよ反映していそうです。

ただ、この文章を読む限りは、店頭販売と比較して信頼度が低いと捉えて構わないと思います。店頭販売で使用されるレジにはジャーナル(「wikipedia:ジャーナル_(会計)」参照、7年間の保存義務がある)が付いていますが、イベント・コンサート会場にはレジは持っていけませんので、売上は合計ベースにならざるをえません。よって、この売上を細工することは容易だからです。考えられる手段はサクラではなく、伝票操作(仮装売買)かなと。

「イベントおよび音楽・映像パッケージ取扱店以外における売上のランキング反映について」(オリコン)(魚拓)

この件に関して、内部告発があったのか、他社からのクレームがあったのかは推測の域を出ませんが、オリコン自身がオリコン対策について把握している証拠にはなります。しかしながら、オリコンは一企業に過ぎませんので、公平な判断が出来るのかは疑問の余地はあります。見守っていきたいところですね。

インターネット通販については、それよりは悪用度は低いかもしれませんが、送り先が同一のデータが大量にあっても、それを判断する方法は事実上不可能かなと。本来ならば送り状レベルでのチェックが欲しいところですが、第三者に個人情報を渡すことは無理ですよね。ですので、私感ですが信頼度はあまり高くないとは思います。