事務所発の「統制」について

ヒラヤマさんのところを見て思ったんですが、俺は「大阪 恋の歌」の「ダラダダッダダラララ」は踊りながら歌ってるな(苦笑)。「胸さわぎスカーレット」の「ドゥエドゥ〜エ」も必須。スペジェネの「シャバダバダバダバ」とかも。まあ俺だけかもしれんが...

つんく♂さんがこういうのを入れたがるパターンとしては、初期Berryz工房のように歌唱力のなさをバックアップする手法を除くと、単なる自慰行為かもしれない。

ただ、闇雲に入れているだけじゃないって曲もあることも事実。

「壊れない愛がほしいの」にはイントロには、いわゆる「口上」が入ってます。
(→YouTube)

「口上」とは元々親衛隊用語のようで、当時の定義は知りませんが、今でもその用語が残っている声優系アーティスト界隈では...

口上:前奏・間奏にある、概ね8小節以上のコール
ロングコール:2〜4小節程度(?)
コール:概ね2小節未満(以下?)

こんな感じで使い分けている模様です。
その声優系アーティストでの例。

田村ゆかり/大好きと涙
(→YouTube)
イントロや間奏で「好き!好き!」みたいな声が聞こえます。その他のパートでもコール感満載。
これは、コンサートが始まる前に親衛隊隊長みたいな怖い人が会場内のファンを脅してやらせている...のではなく(笑)、有志らが作った「コール表」なるものが存在して、それを覚えてくるんです。それはインターネット上にも存在しますし、会場周辺、あるいは関係者に了解を得ることができれば、会場内で配ることも可能です。
理由は、アイドル声優自体が、まだ親衛隊がいる時代に枝分かれしたこともありますし、それほどコンサートが多くないっていうハンディキャップを解消したいっていうのもありそうです。

実は「口上」の類はハロプロの過去曲にいくつかみられます。

抱いてHOLD ON ME!
(→YouTube)
(1:40あたりから)
これは本人が歌っているので「口上」風ですかね。

香水
(→YouTube)
(3:10あたりから)
こちらは「口上」と言えそうです。

つんく♂氏はアイドルマニアだから「口上」の存在を知っていて、それをラップ風にアレンジしたと思われますが、該当曲以外には発展(波及)しませんでした。ハロプロファンはそういった「統制」的なものはあまり好まないからです。「統制」すると一般人は逃げちゃいますから。
結果的に、「L・O・V・Eラブリー○○」といった汎用性の高いものだけが、こちらでは残ってはいる感じです。

ただ、「統制」が上手くいった例もあります。

松浦亜弥の初期曲は「コール」がかなり入ってます。

ドッキドキ!LOVEメール
(→YouTube)
合いの手的に入る掛け声がそう。

トロピカ〜ル恋して〜る
(→YouTube)
サビの「Fu!Fu!」ってのは正に「CDで聴くコール表」ですなあ(笑)。結果的にこれは浸透しました。

藤本美貴はアイドルポップスよりも、ポップシンガーを狙った曲調なので、コールは控えめでしたが、王道スタイルの真野恵里菜にはコール入ってますねえ。

世界は サマー・パーティ
(→YouTube)
こちらも浸透しつつある。
「Let's Go!」ってのはかなり80年代チックですけど、これもまだ声優系では残ってます。

リズム天国」もそうですね。

ドキッ!こういうのが恋なの?
(→YouTube)
完全に一般向けですな。

要は、新しい顧客層が入ってきそうな際は、あらかじめアレンジにコールを入れちゃうってことです。それがある程度上手くいったら、そちらでお任せしますよ(笑)っていうスタンスなんでしょうね。
いや、こっちが勝手にやるよって思うかもしれないですけど、これは親衛隊を作らせない上級テクニックかもしれないです。

℃-uteあたりは新しい客が多数派を占めそうな勢いですので、そういうアレンジを増やしていくかもしれませんねえ(苦笑)。じゃないと、また変な連中が訳の分からんことはじめて、周辺から「℃-ute現場はこれだから...」と言われ続けるでしょうから。