℃-ute/「暑中お見舞い申し上げます」

Dohhh UP!ことド・アップにアップされているらしい。

前作のSweetSavexっぽさが出過ぎちゃったのでアレだったのですが、(NGP!でやっている完全コピーとまではいかなくとも)オリジナルにかなり忠実なアレンジに好感が持てます。Wの頃からそうでしたけど、この一貫性がキーポイントなのかなと。ハーモニーやコーラスも素晴らしいです。当時のファンにも受け入れられ易そう。特にキャンディーズのファンは歴代ファンの中では最強でしょうから、うるさいと思うんです。

それと、音楽ファン(笑)的には、何といってもサビのPPP(ぱんぱぱん)ですよね。
例のごとく過去のアイドル歌手と比較してみましょうか。
(アイドルポップスのルーツもあわせてどうぞ。)

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The Ronettes/Be My Baby
(→YouTube)
いわゆる「アイドル手拍子」の大元とも言われている曲。
(これより昔にもあったかもしれませんが、ちょっと思い出せません。)

黛ジュン/天使の誘惑
(→YouTube)
当時の若手女性歌手の多くが洋楽ヒットのカバーが常識だったところに、ビートルズ旋風〜グループサウンズ旋風を経て、オリジナルのポップスを模索し始めた時代の代表的作品。もうすでにBメロの展開がありますね。ただ、まだまだヤングポップス(アイドルポップス)としては洗練されてはいませんが、ハロではこのあたりの時代をモチーフにした楽曲もあることから、違和感なくノレるかもしれません。
それと、髪型に注目かな。「スター誕生!」の初期合格者たち(今回のコラムでは割愛)もこんな感じだったので、その部分での共通性はあるかもしれませんね。
ただこの時代の曲をアイドルポップスと呼ばないのは、やはりビートルズ〜GSの影響が根強いからでしょうね。ビートルズの解散(1970年)前後で音楽性が、ガラっと変わっていきます。

岡崎友紀/しあわせの涙
YouTube
アイドルはこの岡崎友紀(東芝音工)や吉沢京子(テイチク)からスタートしたという人もいます。確かにビートルズ解散後なのですが、ただ曲調がね...

南沙織/17才
(→YouTube)
CBSソニーのヤングポップス歌手第1号だったかな。楽曲の洗練性から、ここからアイドルポップスがスタートしたと言って差し支えないでしょうね。
ただまだPPPHっぽい感じはしません。

天地真理/恋する夏の日
(→YouTube)
同じくCBSソニー。「桜っ子クラブさくら組」ファンならおなじみの(笑)この曲もPPPHが打ちにくい感じではある。
音楽ファン的視点からみると、松浦亜弥天地真理・榊原郁恵・石野真子あたりがモチーフになっていそうですね。

麻丘めぐみ/芽ばえ
(→YouTube)
レコード音源はこちら
めっちゃ大好きでした。苦笑。
清純派なんだけど歌詞がエロいという、俺のニーズにぴったりというか。
つーか、そろそろ「ぱんぱぱん」というビートが使われ始めてますね。
ただ、アイドルポップスというより、「萌え」というか「電波ソング」の元祖かもしれん。超名曲「アルプスの少女」と「ときめき」は真野ちゃんにカバーしてほしいよね。「21世紀最初のアイドル」としてね(ははははは)*1

アグネス・チャン/ポケットいっぱいの秘密
YouTube
めっちゃ大好きでした(その2)。苦笑。
私的にはこの曲がお勧め。作家・アレンジャーが超豪華。まあただ、今のアイドルポップスのアレンジとはだいぶ違うけどね(カントリー娘。を除く)。
でも、なんであんな性格になったんだろう?

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さて、本題。

キャンディーズ/暑中お見舞い申し上げます
(→YouTube)

サビでかなりハッキリと「ぱんぱぱん」という手拍子が聴こえますね。それとコールが出来始めています。「(夏の日の)Fu〜!」「(太陽は)Fu〜!」って声も聴こえます。「Fu〜!」じゃなくて「FuFu〜!」かもしれませんね。

キャンディーズがそれまでのヤングポップス歌手と大きく異なるのは、楽曲の洗練性。当時のソウルフルなフレーバーをかなり意識的に取り入れたこともあり、大学生を中心に、普段はアイドルソングに見向きもしないような音楽ファンが飛びついたこと。そして「全キャン連」(wikipedia:全国キャンディーズ連盟)など、ファン像が見えるアーティストでもあった。
それと、「キャンディーズでは誰が好き?」という会話が成り立ったことも大きい。
うーん...こう書いてみると、我が軍に似てるよな(苦笑)。

*1:あとあと面倒なので補足しときますが、その昔、高橋由美子さんが「20世紀最後のアイドル」と呼ばれてました。その高橋さんがこの2曲をカバーしたということです。はい。