エア発注(Buono!編)(その3)

レスに答えるでやんすの巻。

いまむーさんへ。
いきなりですけど、こういう感じの曲って好きですか?

Echo & the Bunnymen/The Killing Moon
(→YouTube)

随分凝ったOPVですな。
(その1)(その2)に入れようか迷って結局入れなかったんですよ。この曲ではなく「Seven Seas」あたりを。ただPVっぽいのはアップされてないので断念しました。
まあそれ以前に、Buono!っぽくないしね(苦笑)。ハロがアニソンにもうちょっと突っ込んでいくと、耽美系な曲も扱うことに...ならないな(笑)。どちらかというと、(別働隊の)HAPPY! STYLEマターかもしれないですね。ただ、あくまでもそういう作品があってのことでしょうね。

それはさておき...

つまり、あのファッションの源流としてある英国の文化と
今、日本のたとえば新宿マルイワン6F-8Fにある
ゴスロリ・パンクブランドを好んで着る方たちの文化を
単純に繋げて考えるのは難しいということだと思います。

はい、そのとおりです(笑)。

ごくごく簡単にいうと、流行ってのは「どこどこで一番アツいのはこれ!」ということが大切で、その中の「何故?」とか「ルーツは?」ってところにこだわる人はごく僅かだと思います。あっても「こう着こなすのが本格的」レベル。なにがどう「本格的」なのかはさておき、そういうフレーズを入れとけ!みたいな。

確かにBuono!の楽曲のギター部分のアレンジは英国ロックというよりJ-POPっぽい。

はい、いわゆる孫コピーですよね。
これって、そっち方面の用語で何て言うんだろう?
(ここで扱った)「The Killing Moon」はヴィジュアル系のおじいさんかもしれない。OPVを作った人が、そう解釈している気もしないでもないので。

だけど私的には違和感はありません。

はい、実は私もそれで良いのかなと思っているフシがあって(笑)...というのも、Buono!は事務所お抱えのレーベルからではなく、ポニーキャニオンからリリースされています。まあ、イベントでは事務所丸出し感はありますが(笑)。

Buono!は、従来のハロプロ音楽制作集団よりも、多少は若い世代のクリエイターが参加しているようですので、(その1)(その2)は、従来(純ハロプロ)のクリエイターが作ったら(アレンジしたら)こうなるだろうな?...っていう意味も含んでいるんです。実は。

例えば、ハロプロファンに「ハロでサイケな曲って何?」って聞かれて、即答できる人ってそうはいない。私も直ぐに答えられるかは自信はありませんが、少し時間をおけば、根底に流れているものという意味で、例えばBerryz工房の「蝉」とか、娘。の「でっかい宇宙に愛がある」あたりを思い出します。具体的には、The Beatlesの「I'm Only Sleeping」とか「A Day In The Life」「I Am the Walrus」あたりに通じるものがある...ってのは、オリジナルを聴けば納得できるかなと。

でも、「蝉」をBuono!系のアレンジャーに発注していたら、そうならないかもしれない。いや、それ以前につんく♂さんのやる気がおきないかもしれない(笑)。
まあ、やる気が起きたとして、「サイケっぽいアレンジでお願い」って言われれば、新進気鋭のアレンジャーさんは伝承的に「サイケ=『逆回転風アレンジ』」と思い浮かぶかもしれないけど、それが「Rain」とか「I'm Only Sleeping」に由来するものだとは知らない可能性がある。で、出来上がった曲は「スピッツっぽいさわやかサウンドに逆回転ギター」みたいなアレンジになっちゃうでしょうね。

これは、前出のファンションの話に繋がるのかもしれないです。
過去にあった、渋谷系アーティストは、自身レコードコレクターなクリエイターが多かったので、そういうことは少なかったんですけどね。そう、ある意味、ハロは渋谷系の残党でもあったりします(苦笑)。

まあ、でも、そういう状況であっても、みんながハッピーなら、それで良いのかもしれない。

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実は、「何故、Buono!は事務所お抱えのレーベルからではないの?』ってことがこのエントリでは欠落しているのですが、音楽と離れるのかもしれいので、それについての考察は次回にでも(笑)。