虚構論系

エレン@モーニング娘。学会さん

すばらしいです。

ひとつだけ違和感があるとすれば、ここでいう「アイドル」がどのような人物像(誰)を指すのかが、やや曖昧な印象を受けました。多分にハロメンのことを指すのでしょうが、「アイドル」という言葉自体、日本では世代や性別や趣向によってかなりイメージの異なる単語であるので、違う言葉に置き換えるか、「ここでいうアイドルとは...」という感じでハッキリさせた方がいいです。

あとは細かい話です。

さらには彼女たちが不快だろうから自粛すべき、というものである。

余計なこと考えすぎですね。>同志さん

仮にそのアイドルが「若手女性歌手」だとしたら、彼女達は対価を得ているのだから、リスナーに対してはそのようなことは表だって出すことはないでしょう。

大昔の話ですが、「アイドル歌手は白衣の天使と一緒である」旨のことを書いたアイドル評論家がおりました。確かにどちらも聖職ではありますが、その現実はどちらも甘くは無い。ただ、それでもなりたい、目指したい...っていう意思は、我々男性が考えている上辺だけのものとは違うと思うんです。

アイドルとはキャラ化されたイメージ(アバター)であり、その本人のプライベート、内面や人格を指すものではないものと、ぼくは考える。

これの究極が小倉優子かも。
YouTubeに過去の映像がアップされ、見た人の多くがショックを受けたようですが...でも、私が最初に彼女を意識して見るようになったBSフジ「アイドルアイランド」(2001年秋頃)という番組では、今と寸分の狂いの無い小倉優子が堪能できます。確かデビュー(2001年春頃?)から半年程度だったと思いますし、もしかしたら「THE夜もヒッパレ」とほぼ同時期だったのかもしれません。事務所は同時進行でいくつかのイメージ設定を課していたと思われます。地上波では万人受けしそうなイメージで味付けされていたのかもしれないです。ハイテンションな番組ですし。一方、視聴率がゼロパーセント台だと思われるBSではどうなんでしょうかね?

その裏づけなんですが、「アイドルアイランド」での一番人気は小倉優子ではなく、実は折原みかだったのですが、彼女は当時「メガネっ娘」キャラだったんです。wikipedia:アイドルアイランドあたりでは完璧に無視されてますが、そのジャストフィットぶりは小倉以上に素晴らしかった。でも地上波では最大公約数を狙い眼鏡無しで露出したところ、パッとしなかった。というか「萌え」を予見できなかったんですね。事務所サイドが。

でも小倉優子がそれを成しえたのは、セルフプロデュースという名の「地」なのかもしれませんし、所属レコード会社が「スターチャイルド」だったからかもしれません(ラジオ番組の影響?)。じゃなかったら「ヒッパレ」のようなキャラを続け埋没していったはずです。

あ、ちなみにこの番組での一推しは深谷愛でした(苦笑)。
なんだろう...帰国子女風のキャラでサバサバした性格なんですが、それが災いして人気は全く無かったです。でも「ああこいつ間違ってるよ」って子の方が私は好きですね(笑)。

そしてそれは、差別や偏見に苦しめられているヲタクにとっての安らぎの場所であり、有効な救済策となり得たのだろうと、ぼくは信じてきた。

私はオタクだからという意味で、差別や偏見に苦しめられているのではなく、あくまでも外見上・表面上のでの差別や偏見だと思っています。オタクはカミングアウトしなければ偏見を受けることはまずないですから。要はアウトプット主義ですね。その意味では「成績」「過去歴」「方言」なんかもそう。

なので、そういう意味で「オタク」ではなく、「マイノリティ」という言葉を使いますが、アーティスト(歌手)はメッセージを発し、支持層はそれに共感するというスタイルが一般的です。それが広く大衆に支持されることを目指すものもあれば、「マイノリティ」を元気付けるものもある。

アイドルの場合は、どちらもありえます。なので「マイノリティ」で説明のつかないファンも多い。

ストーカー

私はエッグというかなりコアな現場にいるせいか、百戦錬磨なヲタさんと一緒に行動するケースが多々あります。中にはヲタ界の人間関係に精通した方もいて、「こいつSTK歴あるよw」的な話を何度か聞かされています。別に聞きたくはないのですが(笑)。

一般的にSTKのステレオタイプと思われがちなのはキモヲタさんタイプで、ここで演じた(?)ようないわゆる変態さんですけど、そういったタイプは少数派かなと。だって目立ちませんか?

STKは「○○たんに変なことしたいよハァハァ」よりも「○○の誰も知らない情報を握りたい」タイプが多いと聞きます。なので本人には合えなくとも友人知人や肉親・親戚といった方面にアプローチしやすいようにと、見た目好青年タイプが多かった気がします(教えてもらった範囲内ですが)。
んで、情報を握れば仲間内で優位に立てますもんね。それを元に、例えばスケッチブックに本人と自分しか知りえない情報を書いて、驚かせたいじゃないですか。だからスケブ禁止になったとは限りませんけど、まあそういうことかなと(笑)。

STKを無くすには、そういった情報(誘惑)に興味を持たないこと。
と、同時に、アーティスト本人もストイックな生活を心がけることです。

まあ、突き詰めると腐女子系アイドルが一番安全確実ってことになりますけど、それじゃアレですので、恋愛してもいいから嘘をつかないってことですかね。

アイドルヲタにとってコンサートとは、実際に彼女たちに会える機会であるだろうし、それさえも虚構でしかないとする持論には、どうも厚みがない。要するに書斎派の限界である。無言の圧力、というか「ハロヲタであれば現場主義であれ」というようなものがあるかもしれない。なっちらエルダーメンバー卒業についてぼくは何も書く気がおきないのは、どうもそういう圧力に負けてしまっているから、らしいのだ。誰かが「ハロヲタであれば現場主義であれ」と言ったわけではない。ぼく自身が勝手に何かに負けたのだ。

私は現場ヲタ最強とは思ってはいません。「自分の中の○○ちゃんのイメージを守りたいから、現場には行かない」ってのもアリだと思います。むしろこの世界はいかにプラトニックでストイックな愛を育むかが、ある種のステイタスかもしれませんよね?

エレンさん...というか学会は理論派集団なので難しい言葉が飛び交っています。その多くは「○○論」という感じでまとめようとしますが、私はそういうタイプじゃなくて、むしろ「ドキュメンタリー作家」のそれに近いのかもしれませんね。