V.A./「HAPPY! STYLE Communication Circuit 005」(その2)

感想など細かい話系です。

先に残念な点を。

夜の部は音飛びが何度かあり、気になりました。
Macintoshの某ソフトで送出しているんですよね?
ワイヤレスとかですかねえ?
前々回も途中で止まったりしましたが、あの時は雷が酷かったです。変なノイズ拾ったりするんですかねえ...

それと、小倉唯ちゃんの声の調子が悪かったこと。
元々体調が良くなかったのかもしれないですが、それよりも音域無視の初音ミクが原因だとは思います。初音ミク関連のハウツー本では「オリジナル作品を作る場合でも、音域を人間に合わせるべき」的なことが書いてあったような気がします。確かにデモを初音ミクで作る場合の基本(というか職業作曲家の基本)でしょうけど、職人達はそこまで考えて作らない気もしますし、改めて取り扱い注意だと思いました。>初音ミクもの
唯ちゃんは何だかわからないけど俺が歌って欲しい系の曲を担当してくれているので、末永くお付き合いしたいですから、こんなことで凹まないでね。

とりあえず、この2点かな。
後は満足できる出来でした。

        • -

セットリストは希さん参照。コラボってヤツですな(苦笑)。

「LOVE」や「愛」「恋」「バレンタイン」といったキーワードに引っかかる曲で構成。また従来どおりノンストップ形式のライブです。
私的には「愛をとりもどせ」や(今話題の)「LOVEなんだよ」はやってくれるのかなあ?...と思ってました。ネタ的にね。ただネタは初音ミクくらいで、どちらかというとマジ系(って何?)が多かったのが好感がもてました。

それと、アイドルでもなくアニソンでもない曲が2曲混じってます(19/25)。これはクリスマスイベントからそうなってます。厳密にいうと初音ミクもその中に入ります。客をノせる意味では必要なのかもしれませんが、私的にはどうなんでしょうね???...といった感じです。ただ、広瀬香美さんの曲はオリジナルよりも上手かったりする。割とオリジナル越えするよね(苦笑)。>岩嶋ちゃん

アイドル歌手モノについては、定番の17以外は、基本的にカテゴリはアイドル歌手なんだけど実態はシンガータイプ(08/10/12/14/29/30)のものや、可愛いけど歌は実は上手いっていうタイプ(11/16/24/26/27)が殆どで、良い感じにまとまってました。この中にはアニソンもありますけど、俺のカテゴリではアイドルです(笑)。

その中でも雅奈未ちゃんが軽快に聴かせてくれた佐藤忍さんのデビュー曲は掘り出しモノですね。いわゆる入手困難の意味でも勇気のいる選曲だったと思います。確かモデル出身で1989年にデビューするんですが、ニューミュージック志向の曲なので、当時のアイドルマニアからは重要視されていなかった存在かもしれません。この時代(1990年前後)は、上手い子も下手な子もみんな一律にフリフリしましょ的なプロモーションがかなり薄れてきた時期なので、こういうポップシンガーっぽい曲でデビューするパターンが増えてきたと記憶しています。もう少し経つとビーイングavexの攻勢が始まりますので、そこで救われていくんですね。時期の違いで明暗が別れる。
個人的にはこれでモチベーションが上がった感じです(苦笑)。今回はたまたま聴いたことがある曲だから良かったのですが、それでも誰?ってのは直ぐには出てこなかったです。でも私的にはそういう方が楽しい。この手の曲で良い曲はいくつかあるので、あとでまとめてリクエストしたいですね。

一方、アニソン関連は、今までの主題歌大会的なものから、人気声優や歌姫関連の楽曲にシフトした印象です。
アイドル声優・歌姫寄りの曲は(02/04/07/08/21/31/35)で、キャラソン声優ユニット的なものは(02/05/15/21)。今までどおりの主題歌ものは(04/14/16)という感じでしょうか。
今回新たに増えたファクターはアイドル声優で、堀江由衣さん関連が3曲(02/06/21)、田村ゆかりさん関連が2曲(21/31)です。共に代表的な曲をやっています(06/31)。
以前も歌った04は多分に私のリクエストかもしれん(具体的には別の曲だったのですが...)。昼の部は(以前と同じく)唯ちゃんでしたが、夜の部は廣田詩夢さんが担当しました。笠原弘子さんは声優でありながらアイドルとしてもデビューしたり、有線向けに歌謡ポップスを売ったっていたり、さらにはポップ系のプロモーションを展開したりと、現在のアイドル声優の雛型を作った一人ですので、歌える人が結構いるのかもしれませんね。

05/08はブロッコリー関連でUFS(スタジオキューブ)時代にイベント等を手がけているらしいことから、その縁でしょうね。ちなみに廣田詩夢さんもその系統です。08はシリーズ全体のテーマソングで、飯島真理さんはじめ色んな方が歌っていて、もしブロッコリーがおかしくならなかったら、彼女も今頃レコーディングしていたかもしれない。という意味でも社長(野口さんの方ね)の面倒見のよさが垣間見える選曲です。

07の徳永愛さんは社長がアイドル畑から引っ張ってきた転身組なので、まあ身内みたいなもんでしょうね。だからああいう編集が出来のではないかと。徳永愛さんは昨年歌手活動に区切りをつけたそうなので、(ますますデビュー前の安倍なつみに似てきた)夏織ちゃんが引き継いでくれると良いかもしれませんね。良曲ですし。
桃井はるこさん(15(曲提供)/35)もデビュー後しばらくはスタジオキューブのサーバーを間借りしていたそうです。
この調子だと次回は松来未祐のナンバーが来そうな予感(笑)。

バレンタイン・キッス」のテニスの王子様衣装について。何もアナウンスはありませんでしたが、UFS(or スタジオキューブ)って「100曲マラソン」といったテニスの王子様関連のイベントを手がけているので、その時のリアル衣装なんでしょうかね?

31の「恋せよ女の子」について。この曲に限ってって訳じゃないですけど、田村ゆかりさんはライブの最後の方で、小さなウサギのぬいぐるみを客席に投げ入れるというのが恒例になっています。なので、今回のチョコレート投げは、そのパクリも含まれているかもしれません。

        • -

それと...

みんな成長した...というか、それぞれのキャラクターが出はじめてきて楽しいのですが、気になるのは阿部麻美の声質。

中山菜々もアニメ声だけど、それに輪をかけたディープなアニメ声。というか中山よりさらに幼い感じの声を出します。なので、下品な表現で申し訳ないけど、下半身にクルね(笑)。「この子ってこんな声出すんだ」的な感じで。 これって、今まで無理して隠してきたのか、はたまた鋭意調教中(笑)なのかは分かりません。ただ、歌う時に恥ずかしがっているような気もする。でも、ここはそういうのが大好きなおにいちゃん達が集うライブだから、あんまし気にせず、おにいちゃんの胸に飛び込んできて欲しいなあ(苦笑)。

問題は彼女に合う曲があるか?...ですけど、結構あると思います。私もいくつかピックアップして、あとで貼り付けるかもね。

んで、SI☆NAがここにいる目的というか目標は、声優志望...ではなく、アニソンでデビューを視野に入れているのかな?...なんて勝手に想像しています。ただ、前回までのアニソン主題大会だとどうしても、岩嶋&須磨メインになっちゃいますね。ぶっちゃけ角川からオファーがあったら、その路線になることは間違いなさそう。でも、ブロッコリー系みたいな萌えキャラ中心の作品からオファーがあった場合、(例外もあるでしょうが)阿部&中山メインでしょうね。

何が言いたいかというと、この4人で最近の殆どのアニソン・キャラソンが網羅できそうだということ。

最近のアニメ・ゲーム業界ではサウンドチーム(クリエイター集団)による作品が目立っています。それらの曲はそのサウンドチームお抱えの「歌姫」と呼ばれる女性シンガーが担当することが多い。サウンドチームには複数のクリエイターや歌姫がいて、それぞれの得意分野の曲を作り歌うことで世界観を広げていこうというのが主旨ではある。

それをユニット内で実現できそうってことは、もしかしたらマニアのハートをくすぐるコンセプトが既に備わっていそうだということ。あとは良いクリエイターやチャンスに恵まれることとだけですね。アニメ系は難解なメロディやアレンジがもてはやされる傾向もあるので、それだけが気がかり。シンプルでキュートな路線を望みたいところです。

とまあ、そういったことが、おぼろげながら見えてきたことが、今回の一番の収穫でした。