[column]ルーツオブミュージック系(その17)

忘れた頃にやってくるコーナー。
今回はモーニング娘。の「歩いてる」です。

「歩いてる」のアレンジは、いわゆる「エレポップ」と言われるジャンルがベースになっています。Berryz工房の「恋の呪縛」や後藤真希の「長電話」と同じカテゴリですが、この2曲よりも若干、古めのアレンジです。

例えばこの曲がそうです。

New Musik/On Islands
(→YouTube)

OMD/Enola Gay
(→YouTube)

OMD(オーケストラル・マヌヴァーズ・イン・ザ・ダーク)はもう少し過ぎるとニューロマンティックの影響が強くなるので(こんな感じで)、1980年頃の方が参考になりそうですね。New Musikも時代的には一緒ですので、第二次ブリティッシュインベンション前夜的なアレンジとも言えます。

パクったというのは早計で、つんく♂さんのオリジナルなメロディーを渡されたアレンジャーが、過去の作品を照らし合わせて、その曲に相応しいジャンルのアレンジを施そうという動きが、割と見られます。それが的確でないと叩かれる感じですかね。

それと、アレンジャーが好くアーティストって、ウチら一般リスナーの嗜好とは多少異なりそう。ロック少年というより、ポップス志向というか。なのでこのNew MusikやOMDもその延長線上にあるアーティストの一つです。なので元ネタが判りにくいのが特徴。私はダンスミュージック系やHR/HM系はあまり好きじゃないので、そのあたりをネタにされた判らないですけどね。