ザ☆FYI(2008.09.09)

別のものを調べていたら目に入ってきました。

OG VOL25 OG EXPRESS「楽・電子号」SPECIAL 掟ポルシェの全部燃えたら見えてきた!!

私的にはこの手のコラムは後追いなので、もう終わっている話かもしれませんが、気になる部分があるので書いておきます。
長くなりそうなので畳みます。

最初の...

1990年前後からアイドルは冬の時代を迎えるわけなんですけど、その要因のひとつとして、アダルトビデオ(以下、AV)の普及が考えられると思いますね

から、

フリフリのドレスを着た女の子が、淡い片思いの歌詞をブリブリに歌うのを見て、「この子はなんて清純なんだ!」と真剣にありがたがってるとしたら、ちょっとマズイですよね

ですが、アイドルデビューしてからAVへ行った(という販促展開をしていた)桜木ルイの頃ならまだ解るんですけど、今の若い衆はどうなんだろう?...その手のステレオタイプ固執しちゃうと、SHIPSこれを上手く説明できなくなる気もします。
私もそうですが、多くの方はアーティストの内面(世界観の共有)に惹かれていくのであって、外見は(そこそこ好みであれば)意外と関係ないかもしれません。ハロヲタ的に判り易い例えだと、(ちょっと古いですが)外見上双子みたいな辻加護では、加護ちゃんには特攻服やヤンキー風のファンが結構いた記憶がありますが、辻ちゃんファンにはあまり見かけない...といった感じで、その人の生き様にフィットするタイプは様々です。で、この後「外見ではなく内面でPerfumeを好きになっていく」的な話になっていくようなので、言いたいことはわかるんですけどね。

アイドル歌謡曲ってものは本来"鼻にかけて"歌うわけです。鼻にかけて歌うっていうことはつまり何かと申しますと、あれは喘ぎ声の代用品みたいなものなんですよ

風吹ジュンさんの頃はそうでした。

まず、端的に言って、Perfumeサウンドは最初からヴォーカルにエフェクトがかかってますよね。曲も本格的なクラブミュージックとしても聴けるテクノトラックで、アイドルの曲とは思えないほど重低音も入っている。こうなったときに何を感じるかというと、一般大衆は『これは疑似恋愛の対象として作られてないな』ってことを敏感に察知するんですよ

方向性は違いますが、プラトニックなものを求めていることには変わりは無い。「アイドルはトイレに行かない」ではなく「トイレのことを想像しなくて済むアイドル」という違い。それはこの後に具体的に語られてるようです。確かに後者の方が今風ですが、今の若い衆は意識しているかなあ?

やっぱり8年という無風状態な下済み時代があって

8年ですか...無風という意味では、少なくとも(伸び伸びとやっていたであろう)スクール時代は除外してやって欲しいところです。

そうです。でも、オレもアイドル歌謡曲は好きですし、アイドルファンの気持ちもわかります。だけどね、もしアイドルファンたちが『なんでオレたちが好きなものは世に出ないんだ?売れないんだ!!』って思うのなら、オタクだけに向けられた閉じた作りのものから、ファンも製作者も脱却しなきゃいけない時期に来てるんだと思うんです

残念ながら今は全く逆かも。
実は、というか何度も書いてますけど(笑)、TNXが出来たとき、そこに一番期待していたんですよ。ここ見ると...

2. 新人から実績のあるクリエーター&プロデューサーとのコラボによる新たなコンテンツ制作

と書いてある。でも割と初期の段階から、飲食店とか「?」な方に頭が行っちゃてました。

昔の作家は「売れないアイドル」からスタートして徐々にステップアップしていきましたが、そういったものが今はアニメやゲーム関係にシフトしてる印象がある。昔は師弟関係みたいなものがあったでしょうが、今は希薄でしょうから、その世界から他のジャンルへチャレンジするのは容易でないかもしれない。
他社がやっているJ-POPはコンペが中心で、そこで巡り合える機会はあるでしょうが、掲示板を見ると作家をいたずらに消耗させているようで、私は好きじゃないし、UFWがやってないところをみると、同じ考えかもしれない。ただそれならば尚のことあちらとのリンクが重要になる。私が「はぴすた」やMilkyWayやその他に期待する部分はそこなんです。アニオタさんを取り込んで...も経営基盤的には重要でしょうけど、私的には次世代クリエーターの確保の方が重要。

秋葉原の容量が超えちゃったんですよ、地価も上がりまくりだし、秋葉原のショーケースも空きがなくて、新しく借りるのが大変になってきたりして。じゃあ他にもう一個秋葉原を作っちゃえばいいじゃん!っていうのが、近年の中野の奇妙な繁栄の実情なわけで。徐々にオタクが秋葉原から溢れ出して、東京の真ん中を飛び越えて、中野と秋葉原でオタクの逆ドーナツ化現象を引き起こしたというね

これは違うと思います。
まんだらけ」は、当時は唯一の漫画専門の古本屋で、1980年中盤頃にはもうその筋の間では有名だったことと、西村知美さんの熱心なファンの間で「彼女が通っているらしい」という噂が広まったこともありました。
その後「開運!なんでも鑑定団」がスタートする時点ではほぼ今の状況に近いものは出来上がっていました。まんだらけの店主がマニア向けの古物商に声をかけまくったと言われています。なのでメインは中古品(コレクターズアイテム)。裏ハロショも多分にアイドル古本店か、あるいはテレカショップだと思います。

秋葉原はその「開運!なんでも鑑定団」の頃には、また某宗教の方が話題の主流だった街で、その頃に同人ゲームをはじめた「メッセサンオー」あたりが多分にルーツかも。その後程なく同人誌を扱うようになり、そしてソフマップ関係者(?)が始めた「コミックとらのあな」あたりが店舗を拡大してくるようになると、常設コミケ的な利用のされ方が浸透していきます。さらに、石丸電気ヤマギワソフトが自前のスペースで声優さんのイベントを扱うようになったり、ガレージキットを扱う店が進出したことで、今の状況があります。古物商もありますが、メインは新品系。

ただ、たとえそうなったとしても、あくまでオタクは「変わった人たち」として、一般からマイノリティとして押し込められ続けるんじゃないかと。ネットの中は別として、一般マスコミではオタク文化が持ってる商業的な数字などないことにされちゃいますから。コミケに何十万人集まったとかは一社会現象として取り上げられても、声優アイドルのCDがオリコンで上位に入ったとか、ネット以外ではニュースにならなくて黙殺でしょ

まあこれは別にオタクだけじゃなく、「ニッチのように見えるが合同フェスをやると凄い人数が集まるジャンル」全てに当てはまる話だと思います。
内輪ネタ的なものであれば通用しませんが、純粋に通をうならすものがあれば一般ウケするチャンスはあります。例えばアニメでも武道館以上のキャパでイベントが出来る動員力がある。そういった円熟したジャンルの中に万人受けする可能性を秘めたシンガーやクリエーターがいるかもしれない...ってのの代表のひとりが、Perfumeなんでしょうね。

とまあ...ところどころ疑問符はありますけど、その部分を上手く取り除ければ、本題(多分に「オタク文化も外に向かうべき」)は参考になるとは思います。が、余計なものが一杯付きすぎていて、よくわかんなくなっています。