アニメ情報番組について(その2)

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hateringoさん(コメント)

数年前からハロプロの多様化が進んでますね。
ハロプロが今のような形態になっていったのは矢口・辻・里田がバラエティに進出し、きらレボがはじまった06年頃からでしょうか。

そうですね。多様化というのは「ゼネラリスト」から「スペシャリスト」化なんだと思います。歌って踊るだけじゃなく何でもする...というのは割りと1970〜80年代のアイドルの姿で、そこに老若男女が熱中したんだと思います。ある人は懐かしさが、ある人は新鮮さがあった。ただそれは個々を見るとスペシャリストには敵わないんですよね。でもそこで萎縮するか、スーパーな存在をさらに投入するか...といった戦略は、例えば真野恵里菜あたりをウォッチする上では欠かせないチェック項目になりそうです。

とくにエルダ勢はこれまでの興行に加えてバラエティ・舞台への進出がめざましい。

このあたりは光GENJI(あるいはSMAP)以前のジャニーズっぽいのかもしれません。ジャニーズもミュージカルに力を入れていますが、元は似た感じだったのか?...このあたりは専門分野ではないのでわかりかねますが、雰囲気的には似てる感じもします。

その中でハロプロの新しい柱の一つであるアニメ関連については、エルダ勢ではなくワンダ勢に割り当てられてるのが特長です。

そうですね。
ただ、多くの声優さん、特に養成所経由の声優さんはエルダの一番若い子くらいの年齢(かまたはそれより若干下)からキャリアをスタートすると思います。そこからある程度淘汰され、実力派になったり、アイドル声優になったりするのですが、人気実力のバランスが良くなるのは概ね25〜28歳あたりかなと思います。トップの田村ゆかりさんは中澤裕子たんのやや年下だったはずですから、その頃にピークを迎えるのも不思議じゃない世界です。
世界観やターゲット層は異なりますが、ビジネスモデル的には参考になる部分もあるでしょうね。これはバラエティ班ではなく、ライブ班のメンバーに対してです。「声優になれ!」という意味ではなく「時間をかけて上り詰めていく秘訣は何?」です。

アニメ=キャラクタービジネスと考えると、女性アイドルでキャラクタービジネスを確立させたハロプロとの相性はよさそうです。

以降はワンダ中心で話を進めます。
上記に声優さんのキャリアについて書きましたが、もうひとつの主流としては、子役劇団などの女の子が小さいときから声優にもチャレンジし、そのままその世界に...というパターンもあります。久住小春も広義ではそれに含まれますし、ハピスタルーキーの小倉唯も子役経験があるそうなので、彼女もそのパターンになりそうですね。
これが得意なのがキャナァーリ倶楽部を擁するスペースクラフトです。この事務所はメインはモデルなんでしょうが、子役劇団部門も持っていて、ハロプロキッズより数年早くナンショーキッズという選抜チームを作り、今の「可憐Girl's」みたいなことをやっていました。ただ歌は歌、声優は声優という感じでしたね。
ところが、月島きらりはそれより数歩先を行っています。要は2D(漫画・アニメ)と3D(実写)のシームレス化です。これは「レモンエンジェル」以来かもしれません(苦笑)。

話はまったく変わりますが、「芸能タレント通達」というものがあります。これによって歌手は年齢制限を撤廃され(正確には「労働者とはみなされなくなり」)、24時間仕事が可能になりましたが、紆余曲折の末、現在は自主規制により18歳未満を規制しています。
「芸能タレント」と書いている割には役者やタレントはこの対象にはなりません。代役が立てられない歌手だからこそ必要なものだという認識らしい...と考えると、声優がメインではこの恩恵は受けられません。まあこの為に月島きらりのコンセプトが生まれたわけじゃないですが、上手く保たれている仕掛けも多少はあるのかな?...とは見ています。

ハロプロの中でも興行・グッズといったキャラクタービジネスはワンダ勢が中心になっていくということでアニメがワンダの領域になっているのかも。

もうひとつは対象年齢とプロモーション手段なのかな...と思います。 昔の「アニメファン=オタク」のイメージ像ではなく、今の若い衆は流行音楽もアニメも同じ目線で見てくれます。ですので、若手人気声優の写真集の売り上げがハロプロ勢に肉薄し、さらにハロプロのような東高西低でもない。つまり全国規模です。ただ10代の購買者が多い割りには20代以降が落ち込むという現象もある。これもハロプロの逆です。

℃-ute現場では、若い衆がここ半年で一気に増えました。これはレコード大賞や紅白も大きいのですが、雑誌・フリーペーパー戦略も大きいかなと。特に漫画雑誌やアニメのフリーペーパーへの露出がありますよね。これはやっぱりデカそうですね。あとはBuono!の存在もあるかもしれません。