SI☆NA他/「HAPPY! STYLE Communication Circuit 002 」(その2)

私的にはとても楽しかったし、半ば無理矢理誘った感もあるアニメファンの知人も「久しぶりに楽しめたイベントだったw」とのこと。次回も楽しみにしています。

だけど、アニメファン属性の無いほとんどのSI☆NA推しの方々はちょっと複雑かもしれませんね。
なんで訳の分からんアニソンを歌わされているの?...みたいな感じで。

そこで、古文書(笑)からちょっと引用。いわゆる「5+3-1」本です。もうハロヲタの10%未満しかピンとこない本かもしれんな(苦笑)。

今から10年前、「カラスの女房」で演歌デビューが決まった中澤姉さんは、はじめは乗り気じゃなかったのですが...

悩み抜いた中澤は実家の母親に電話で相談を持ちかけた。すると、母から返ってきた言葉は実に簡単なものであった。
「『一人で歌うことになった……でもそれは演歌やねん』っていって、悩んでるっていう話をしたんです。そしたらうちの親は、『歌いたくても歌えない人はいっぱいいる…… 贅沢すぎる悩みや』って」
確かに、演歌歌手を目指す人々にとって、今回中澤に告げられたような話は飛び上がるぐらいに嬉しいニュースであるはずだ。
「親の話を聞いて、『自分は何で演歌がイヤなんやろ?』って改めて考えてみたんですよ。そうしたら、『私は演歌のことを何も知らないんじゃないか』と思って……。知らないのに歌いたくないっていうのは変だな、と」
さらにファンの人から寄せられた1通の手紙中澤に心を決めさせた。
「自分は演歌が好きじゃないけど、中澤さんが歌うことによって演歌を好きになるかもしれない。だから、頑張ってみたらどうですか? というようなことが書かれてあったんです。実は私、ファンの人の反応が怖いっていうのもあったんですよ。モーニング娘。中澤裕子は応援するけど、モーニング娘。じゃないところで活動する中澤裕子には興味がないっていわれるのが怖かったんです。でも、その手紙をもらって、決心がつきました」

いまはこの段階かな。
このエピソードには続きがあり、もしSI☆NAが何らかのチャンスを勝ち取り、デビューし、しかし相当にアウェイなキャンペーンをやった際に、勇気付けてくれそうなエピソードも載ってますね。こうして改めて読み返すと、実に「歴史は繰り返す」です。なので、この経験は無駄にはして欲しくないなと思います。

実際現場に行ってみると、メンバーの歌唱力の差はあるとはいえ、嫌々歌っている子は見当たりませんでした。俺達にはまだ見えない何かが、彼女達には見えているんでしょうね。
つーか、岩嶋ちゃんはほんと歌上手いねえ。キッズやエッグも含めて下部組織出身者では歴代一位かもしれん。これはアリーナクラスでも負けない声ですね。他の子は「プロか?」と問われれば、まだまだ至らない部分があると思うけど、彼女が引っ張っていって欲しいね。

それでも推しの方々がそっぽを向くなら、アニソン企画なんて止めてもいいんだろうけど、(スポンサーやタイアップが)何もなければ東京進出は非現実的。それでいいのならそれでも良い。ただ未来の片翼は確実に剥ぎ取られる。そうやって消えていったアーティストはいくらでもいる。

それと。
ASAYAN終了以後のハロプロは、何の前触れも無くいきなり「今からこれをやる、もう準備万端だから夜露死苦」的な展開をする度に、ファンが減っていった経緯がある。これは制作サイドの潔癖性が原因かもしれず、その潔癖性から当初と違った動きになると、イメージ的に「結果オーライ」ではなく「下方修正」となってしまう。
その点、UFSは外からやって来た人達なので、そのフォーマットに沿わないで、「結果オーライ」を目指して欲しいと願っている今日この頃です。