歌手に向く顔

以前、つんく♂さんが「歌手顔」と「女優顔」に分かれるとおっしゃっておりました(参考)。ただ具体的な話までは突っ込んでなかったかな。男の勘ってヤツかな(苦笑)。

私も以前似たようなことを知人に話していて、「即効性のある顔」が歌手に向き、「遅効性な顔」が女優に向くと考えています。女優は映画なら約2時間、テレビドラマなら1時間の中でじっくり顔を覚えてもらえれば良いのですが、歌手は3分で顔を覚えてもらう必要がある。

とまあ、こんな感じで分類していましたが、その他にもこういった分類の方法がありますね。

A)ステレオタイプっぽいタイプ
いわゆる不良が好みそうなアイドルに多い。
三原順子さんとか、工藤静香さんの様なタイプですね。
あるいは松田聖子以降のフリフリ系。
最近では「メイド系アイドル」とか「眼鏡っ子アイドル」なんかもここ。
いわゆる即効性のあるタイプですが、二番煎じのリスクがあり、意外と伸びないタイプでもあります。何故ならマーケットがどんどん狭くなるんですね。それと異性好みの人工的なテイストなので同性が嫌うこともある。

B)個性が顔に出るタイプ
ネットでは見つからないエピソードで恐縮ですが、北島三郎さんがデビューした手の頃、イベントかテレビの司会を永六輔さんがやったそうで、その際、「歌が上手い」といった話はせずに、鼻の穴のデカさを力説していたのだとか*1。まあこれはアイドルじゃないですが(笑)、ユニークな部分を引き出していくタイプですね。
1970年代までの歌手に多かったタイプです。
1980年代は小泉今日子さんがそう。「wikipedia:小泉今日子」にも若干記述がありますが、彼女はデビュー曲と2ndシングルがカバー曲で、「花の82年組」の中では一番地味な存在でしたが、あるときショートカットにしてから、一気にブレイクしていった記憶があります。というのも当時は聖子ちゃんカットのオンパレードで、みんな没個性化していたんです。お人形さんではいたくない彼女の姿勢に惹かれていった感じですね。
即効性が強く、かつ大物歌手になりやすいタイプです。何故ならキャラが立つので、曲世界が組み立てやすい。
ハロメンの多くはこのタイプとその予備軍たち。お笑いタレントもそう。お笑いも歌手もルーツは一緒みたいなものですので(笑)。

C)役柄・役割の個性をフィードバックするタイプ
堀ちえみは「スチュワーデス物語」のキャラと本人のキャラが見事にシンクロしてブレイク。
この応用系がヘキサゴンの「おバカキャラ」です。
中川翔子もここに入れていい。
ハロメンでもこの領域に入るメンバーはいますね。保田圭先輩は正にそう。
運や時代の流れに上手く乗れるかがカギになるタイプです。一度目指していたものが挫折し、方向転換して成功するタイプもこれかな。

D)楽曲や作品の良さで売るタイプ
役に染まり人気が出るのは上と同じですが、本人はいたってプレーンで、悪く言えば無味乾燥なタイプ。角川映画系や美少女ブーム以降のアイドル女優に多いタイプ。
ただ女優に限らず、現在のJ-POPは殆どこのタイプかもしれませんよ(笑)。
A)と勘違いされやすいですが、松田聖子さんや中森明菜さんは、デビュー当時は顔より先に楽曲の良さで売れたタイプですので、ベースはD)です。
本人より作品・楽曲の性格が強いので、「商品」と見なされる場合が多く、バッシングで一気に冷めてしまうリスクも大きいタイプです。

以上。

何故、これを書いたのか...ですが、これはデリステ後の感想戦(笑)での話をヒントに得たもの。
元々の話は、北原沙弥香は役と本人がシンクロしていて、吉川友は役と本人は違うよね...という話になり、吉川は娘。オーデ時の掲示板の盛り上がりが女優っぽい視線で見ている人が多かったので、それが素直にというか必然的にそうなっているよね、ちなみに小春は何をやっても小春そのものだよね(苦笑)...といった話から。

それと、もうひとつ。
真野恵里菜をどう売り込むかと言う話で、ある人が「『ベリキュー!』のタイトルコールだけに出てくる手法って何?」となり、私が「あれはイメージCMだよ」って言ったら、みんな納得してくれました。
一般的に恵里菜の様なタイプは「楽曲や作品の良さで売るタイプ」と思われがちで、映画やCMのタイアップがセオリーではある。ただ、クライアントが喜びそうなイメージ戦略は「美少女日記」で先に済ませて、デビュー以降は「個性が顔に出るタイプ」で突き進んだのがあやみきだったので、どうするのかが見物ですね。

それと、ラブマ以降の娘。は、しばらくA)〜D)を広く求められていたと思うんです。ただB)の比重を重くしていった今の方が私は好きですね。今の方が自分らしい。

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もうひとつ別に、エロい分析があるのですが。流石にこれは書けねーや(苦笑)。

*1:「親指で鼻をほじることが出来る人です」か「鼻の穴に二本指が入る」のどちらかですが、そこまでは失念。