モーニング娘。のブレイク手法(テレビ編)

「横レス失礼」ならぬ「横トラバ失礼」で(苦笑)。

Pabo里田まい人気に期待したのかもしれないですが、元々ファン総数がさほど多くないので初動は悪かった。ただその後伸びていますので、ヒットといえるかもしれませんね。「ギャルル」もCDは売れてませんがYahoo!動画では上位にいましたので、それもヒットと呼べるかもしれません。
有名人は必ずしもファン総数とは連動しません。端的には一昔前のサトエリがそうですが、彼女がイベントに借り出されたのは「有名だから」です。「客は連れてこないが、そこにいる客は満足させられる」存在です。今の里田まいも似たタイプです。まあ実際はそこそこ客は連れてきますが、大袈裟にはならない範囲なので似たような感じにはなりますね。それが結果的に音楽ガッタスチェルビーズでの活動に活きる訳です。

確かに。でも箱の名前は知られているけれど箱の中身はすっかり入れ替わっていて知られていないので、今の娘。は看板だけ借りた偽モノだと叩かれる対象になっているわけです。まぁ、「知られていない」の実態は、「知ろうとしない」であったり「流行遅れなので知る必要が無い」であったり「一人でも知っているとヲタク扱いされるので世間体のために知らないことにしている」であったりすると思われますが。しかも、いまやスキャンダルの代名詞ともなった重い名前ですからね。℃-uteのPRに「娘。」の文字がぱったりと出なくなったのが象徴的です。事務所は明らかに娘。を切り離そうとしてますよ。

同感です。
℃-uteは「レコード大賞最優秀新人賞+紅白出演」でそれを振り払えたのでしょうね。あるいは「ジャニーズの...」とは名乗らなくとも「こいつらジャニーズだろw」ってのに近付いているかもしれない。

しかも、彼等にはテレビに頼らなくてもヒット曲が出せる土壌がある。彼等のコアなファン層は彼等とともに歳を重ねているので、今更他に乗り換えるといったこともない強固な支持基盤になっています。その上でさらに新しいファン層を生み出し続けている訳です。

こちらも後10年程我慢したら似たような状況にはなるかも(笑)。

メインターゲットにしたい(すべき)10代は移り気で友人の目とか世間の空気を非常に気にするので、テレビなどで"売れてない、話題にならない"というムードを察知したらあっという間に去ってしまいます。

中高生が消えて見えるのは、単純にお金のかかる趣味だからでしょうね。いままで親に連れられていたものが、小遣いアップと同時に自分の限界を感じる。ただそれが大学生や社会人になり自費で行ける様になると一気にヲタライフに突入...といったパターンですね。
それと、ブレイクにはテレビ(地上波)だけではなく、CS/CATVであったり、雑誌であったり、口コミ(含むネット・街文化)であったり...と様々な手法があると思います。どれもさほどお金はかかりません*1。その範囲内で楽しめるものに話題が集中するのは仕方がないことです。

地上波テレビにこだわって書くと、10代の情報源は主に民放の午前7時台の番組かな...とは思います。ここに出てくるスター達は、俳優・女優ならば自局のドラマだったり、「新曲のプロモーションが到着しました!」も実はレコード会社が番組内でCMを流していたり、映画の紹介も実態は宣伝風味だったりと、人気があるから取り上げられているのではないことが判ります。それを取り除くと「スキャンダル」や「おめでた」など、数字が取れるネタだらけ...という昔のワイドショーみたいなものにはなる。
つーことは、単純に番組内にUFWのCM流しなさい...ってことになりますね。流せば「今、モーニング娘。が再ブレイクの兆し」とかでっち上げてくれるでしょうから。
要は「売ってやるから、こちらにも金を落とせ」という資本主義の上で成り立っています。「おはスタ」もそう。
ドラリオン応援や冒険王企画などで頑張っているから『めざましテレビ』で紹介して欲しい」的な意見もあるでしょうが、宣伝してもアップフロントからお金はいただけないでしょうし。でも「ドラリオンでイベやるからお前等も来い」企画がその取引条件なのかなあ?...なんてね。

それよりも、希さんが多分に一番言いたそうなのはこれかな。

実績・実力は卒メンのものであって現メンのものではないというのがシビアな見方です。現メンも、卒メンが築き上げた看板を食い潰しているだけではないということを見える形で証明できればいいですけど、どうなんですかね。初期メンがいなくなった途端ヒット曲がなくなった以上、「実績・実力はあります」と何度言われても、信じることなどできません。そんなものにつきあうよりは、まだ少しは将来性のあるベリキューを推す方がいい。

モーニング娘。になること」が目標だった今のメンバーにとって、それがかなってしまった今の目標が何なのかが気になります。結局、世間的には娘。を顔を売るための箱にしてしまった矢口真里が勝ち組になってしまってるんですよね、実につまらなく悲しいことですが。

もし、矢口コースでもサトタコースでもなく、健気にも「これからも娘。」コースとか「安倍さん」「後藤さん」(いなくなってしまったが)コースを希望しているメンバーが何人もいるのなら…そういう子がまだ本当にいるのなら、応援したいとは思う、"あっちの人"になってしまった矢口サトタよりもよっぽど応援しがいがある。ただ、プロデューサーの責任は重大だけど。しかし、あのおっさん、ちゃんと面倒見てくれるのかな。あからさまに「飽きてます」って曲に現れてるのだけれど。面倒見られないのなら潔くプロデュースから降りることも考えてもらいたいです。実際、懸命なファンの一部はそれを望んでいますよ。

そうですね。
正月のハロコンを例にあげると、エルダコンの方がはるかに娘。らしい構成ですし、満足度も高い。一方、現行ユニットは新たなカラーを打ち出せずにいる。
それでも頑張っている姿を見ると「なんとかしてやりてーなー」な気分にはなるかなと。そうですよね(笑)?

そうだなあ...あくまでもテレビを経由して再ブレイクさせる方向で考えるとしますね。
朝の情報番組を活用する手法はかなり有効だと思いますが、仮にゴールデン〜深夜番組ならどうしようかなあ...
とりあえず、四つの手段があるかな。
順不同で書きますが、一つ目は「新たなヒット曲を産み出す」、二つ目は「まず個人を売り人気をユニットにフィードバックする」、三つ目は「強力なタイアップや人気番組とのコラボレーション」、最後に「『新旧対決』『OG vs 現メン』的手法」です。

「新たなヒット曲を産み出す」手法は、オリコン1位を1曲とっただけでは「話題曲」程度にしかならないでしょうから、数曲用意してホップステップジャンプ的な売り方をする必要がありますが、サウンドプロデューサー(=コンポーザー)の限界がありますので、非効率的なもので終わる可能性が高い。
二つ目はジャニーズの様に「学園ドラマ」などで個々を売り出す手法ですが、遅効性なので、娘。よりベリキューあるいは未知なるユニットで行うべきかなとは思います。
となると、「強力なタイアップや人気番組とのコラボレーション」か「『新旧対決』『OG vs 現メン』手法」である程度浸透させてから「新たなヒット曲を産み出す」ことが現実的かつ効率的ではありますね。

んで「強力なタイアップや人気番組とのコラボレーション」に行きがちですが、それが極端にでると「おニャン子クラブ」や「チェキッ娘」「AKB48」の様な企画屋志向な状況になるし、UFAは元々やりたがらないでしょうね。

残る「『新旧対決』『OG vs 現メン』的手法」は、要は現旧のジョイントでゴールデンタイム(主にバラエティ番組)に出演する手法。「対決」とは書きましたが、実際はあからさまなものでなくて良い。クイズ番組でペアになるだけでも「こいつ誰?」ってことにはなる。
矢口真里を問題視する向きは理解できますが、「卒業・脱退」の違いはファンが気にすることであって、一般視聴者的には「元モーニング娘。の矢口」以上のことは問わないでしょうから、もっとクレバーに考えるべきかも。
経験値の高いOGと比較されることで「現メンバーは小粒だなw」といった印象になるでしょうが、逆に「小粒」であることを視聴者は期待している気もします。そして「小粒」さを成長に結びつけるプロセスを見せ惹きつけることで、はじめてブレイクしたと言えそうですね。

*1:CS/CATVやネット費用は親の金でしょうし。