Berryz工房と℃-uteの区別がつかない(その5)

続きます

希さん

発端のひとつは確かにASAYANの演出ではありましたが、ただ自分がハマッた理由はそれだけではありません。むしろ楽曲に惹かれたというのが一番の理由です。メンバーのキャラクタ云々は自分の中では二番目以下の優先度、極端な話、一人の顔も知らなくてもハマっていたかもしれません。AKB48だって全員の顔と名前は一致しませんが好きな曲はいくつもありますし。
ここ一連の議論が、メンバーに誰がいるか、メンバーのキャラがどうかといった人主体になっているのが、理解はできるものの違和感を感じる部分でもあります。いや、触れてはいますよね、確か「作家の手抜き…」でしたか。

そうですね。「(メンバーだけではなく)楽曲も区別がつかない」は意見としてあると思います。
「それを言ったらジャニーズもみんな一緒に聴こえるじゃんw」みたいな話は避けて考えてみますね。

まず、「作家の手抜き…」は今回の件ではなく、ちょっと前に書いた「みかん反省会」の方ですね。
簡単にまとめると、「多分にミキティが辞めちゃった頃に制作された曲(レコーディングは後だと思いますが)だと思うので、惰性で作っちゃっている様に私は聴こえちゃうんですよ...」って話だったかな。
ただこれはモーニング娘。マンネリズムとかのウェイトが高そうで(「新生モーニング娘。のイメージ論」っぽくなるので)、そのままBerryz工房℃-uteに当てはめると、ちょっと混乱するかもしれません。

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こういう話はどうでしょうね?

希さんは乙女塾を知ってそうだから、それで考えてみますが...例えばribbonだと音楽専門誌「ミュージックマガジン」誌で「それは言わない約束」が非常に評価が高かったんです。その雑誌の評論家たちが選ぶ邦楽の年間ベストテンに入っていたのですが(7位あたりだったかな)、現場のヲタはその前後の曲(「サイレント・サマー」や「Deep Breath」)の方がウケが良かった。「それは言わない約束」は楽曲のクオリティは凄く高いんだけど、ライブのノリは「Deep Breath」の方が勝っちゃうんですね。
(気になる人はYouTubeあたりを漁ってみてください。)
ribbon田辺エージェンシーでしたので「ミュージックステーション」等の出演もあり、J-POP好きにもそこそこ知られる存在でしたが、なんせ「アイドル冬の時代」でしたから、CoCoもribbonもライブ活動中心だったんですよね。

℃-uteだと「桜チラリ」と「めぐる恋の季節」の関係がそうかな。賞レースでは盛り上がりを重視しているのか「めぐる恋の季節」や「都会っ子 純情」を重視する傾向があると思いますが、ライブの盛り上がりは「他の2曲」>「桜チラリ」ですので、それがそのまま表に現れている感じですよね。
だけど私的には「桜チラリ」のメロディーラインの方が心に残ると思うんです。

めぐる恋の季節」はライブを意識して作られた曲です。ハロプロの楽曲はライブをメインに考えている傾向があり、どのユニットでも足りない部分を補っていく形で楽曲を作る傾向を強く感じます。
ただ、その断片だけ切り取ってテレビに映しても、魅力が伝わるかは別問題だと思います。

ヒットを目指すには、ライブより「カラオケ」あるいは「有線放送」を意識しなくてはなりません。
ZARDを始めとしたビーイング勢はライブをしないアーティストが多かった。それは「出来ないからだろw」と安易に考えるのではなく、逆にライブの都合を取っ払っちゃって曲を作ったらウケたってのはあるかもしれませんね。

娘。も「モーニングコーヒー」といったアイドルポップス路線から、「サマーナイトタウン」といった路線(当時「キャバクラ路線」と言われてたかな)に切り替えましたが、見事にカラオケ受けしましたよね。そう考えるとやはり、初期は「カラオケ>ライブ」だったのですが、ただそういった曲がラブマ以降(というか会場が肥大化するにつれ)切り捨てられます。これが象徴的なことなのかもしれません。
一般客がライブに行く際、そういうった曲を生で聴きたいのに、ライブ会場にいったら聴けなかったorz...ってのは致命的ですよね。
娘。昨年春のレポートの「★」印がそうなんですが、秋コンでは「SEXY BOY〜そよ風に寄り添って〜」が差替えられちゃいましたよね。あの曲は「カラオケ」受けしそうな近年まれにみるパーフェクトな曲*1なんですが、それを削ってまで「みかん」をやる意味ってあったのかなあ?

つーことで、紅白は普通に盛り上がり系を選んじゃうかもしれませんが、何をやるかってのは凄く重要になると思います。
まあただ、NHKが勝手に決めちゃうんですよね。>選曲
なので運に任せるしかありませんなあ(苦笑)。
(「中東の笛」じゃないけど、アキバ系優位な内容に持っていかれそうな気もしますが...)

*1:あとは「大阪 恋の歌」くらいかな...