口パク

トリコロール」さんの書いたコラムが、アフィリエイト風味のゴシップ系ブログで引用されています。

気になるのはこのあたり(こちらは引用されていませんが)...

これには少し伏線がありまして、ちょっとイケないことですが…実は友人が昼公演のアンコール以降を会場外でワ○チしていたらしく、終演後に会った際に「なっちとかおりんの声は拾えたけど、あとはまったく拾えんかった」と首をひねっていたので、冗談で「そらそうや、なっちとかおりん以外は口パクやから拾えるハズないやん(笑)」と軽口叩いていたのですが、あの後藤さんですらほぼ完全に口パク披露だったことが判明しただけに、ワ○チにかからなかった新垣里沙さんと久住小春さんは当然…と、他のメンバー全員にまで猜疑心が波及しますね。

その下のコメントでも特に悪びれた様子はない。
傍受は個人的に楽しむことはOKでも、公に知らしめるのはたとえ伏せ字でもマズいのでは?
これがハロプロファンの総意というか、平均的な姿だと思われるのが、とっても恥ずかしい(苦笑)。

それと、ブログの書き手が例えファンの視点であっても、そのブログを引用する側に悪意があると、バッシングに利用されてしまうことに細心の注意をはらう責任があるということを痛感します。

安倍なつみの盗作騒動についても同様。書いている人達は当初「なっち、こんなことしちゃダメ><」みたいなことなのかもしれないが、それはやがて悪意のあるものに変化していく。

私もルーツオブなんちゃらなコラム書いてますけど、このあたりは細心の注意を払いたいところです。曲のパクリなんていう安易なレベルは排除して、音楽の「ジャンル」や、当時のムーブメントや背景などを重視していきたいなあ。

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ただ...後藤真希サイドにも落ち度はある。
体調管理云々は一時的な問題かもしれないので、それを指摘することはしませんが、私的にはファンとの絆が薄くなっていることも、背景にはありそうだと感じます。
せっかくあるオフィシャルブログも有効活用していないですし。これがアクティブでフレンドリーな状況だったら、こういった文章展開になっていたかは疑問ではある。
まあこの人達が、後藤真希は生理的にダメならば、もうどうしようもないが...

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以下はお勉強タイム。

Wikipedia:口パク

私は洋楽ファンなのでよく目にしましたが、海外TVショーでのパフォーマンスは基本口パクどころではなく、バックバンドも含め一度録音したものを本番で流します(レコード・CD音声もあれば、リハーサル時に録音したものもある)。何故ならTVショーは貴重なプロモーションの手段だから、なるべく完璧な形でパフォーマンスしたいってことはあるんでしょうね。

同様に「あてぶり」(「アテブリ」、「弾きパク」)というのもあります。はてなダイアリーキーワードを見て頂くか、このサイトを見てみて下さい。
J-POP系バンドの多くは「あてぶり」です。Mステで「t.A.T.u.」がすっぽかした事件は記憶に新しいところですが、その際に2度演奏したバンドがありました。何故彼らかと言うと、生演奏が出来るバンドだったから。
ところが一般視聴者の中には生演奏していると信じている人はとても多い。カッコイイ「あてぶり」ほどカッコワルイってことだな(笑)。

そう考えると(ボーカルオンリーの)ハロプロ勢は分が悪いんですよね。ロック系は音程を外しても「味」「力の入ったボーカル」になるけど、アイドルポップスは「下手」ってなることも分が悪い。
彼女達はそれを肌で感じているだろうから、必死に努力していることが伝わってくる。それを頭に入れるだけでも、ちょっと見方が変わってくるはずです。

それと、Wikipediaに無いのは「体調不良によるケース」かな。
藤子不二雄さんの児童向け漫画(確か「バケルくん」だったかなあ)でアイドル歌手に変身する話があって、変身した主人公は歌番組に出ることになったのですが、まともに歌えないため、ディレクターかマネージャーから「口パクにしましょう」といった発言があり、口パクをするシーンがある。その際「体調が悪いなど声が出ない場合はこういうことはある」的な事が描いてあったような。
これを読んだのは小学館の学習誌(「小学○年生」系)であったので、充分な取材の元に描いているはず。俺が小学生のころの話だから、もう30年も前なんだよな。

歌手はエンターティナーなのですから、夢を壊しちゃダメ...ってのはわかります。ただ壊さないためのテクニックってものがあるんだとしたら、それもエンタテインメントのひとつ。コアなファンであれば、そのタネがわかったとしても、そっとしてあげるのが道理なのかもしれません。