モーニング娘。誕生10年記念隊/「モーニング娘。誕生10年記念隊コンサートツアー2007夏 〜サンキュー My Dearest〜」@中野サンプラザ

レポ遅くなり申し訳ございません。
スクランブルエッグばりに痛いレポートなのでたたみます。

土曜日は運良く昼1階実質5列目、夜ファミリー席2階1列目でした。
日曜日は夜のみで、ファミリー席下手側後方。

セットリストはASA板参照。
こちらも参考になりますね。

このユニット自体、昨年までのハロ☆プロパーティを発展させたものなの☆カナ...あるいはもうちょっと新しい曲も含めてヒットパレード大会?...と安易に想像していましたが、それは良い意味で裏切られました。

土曜の昼の部を見終わって、ふと思い出したのが、以前Dohhh UP!にアップされたこの映像
これは1999夏の(最初期の)ハロコンですが、娘。では確か福田明日香さん卒業公演から、市井紗耶香さん卒業公演の間ツアーの映像がないんですよね。「ふるさと」や2ndアルバムを中心とした1999年初夏から秋にかけてのツアーが...
当時とそっくりかどうか、もう記憶にも無いのですが、今回のシンプルな舞台装置はその当時と似ているかもしれません。
そう考えてみると、当時、縁の下の力持ち的存在であった保田圭矢口真里的なポジションに新垣里沙を、後藤真希的スーパールーキー役として久住小春を起用した...とも思えてきます。

何故新垣里沙なの?...と考えた場合、彼女は現メンバーの中ではある意味「モーニング娘。博士」的な役割を担っていて、他のメンバーへの浸透力(影響力)が高いと想像できますよね。ただ彼女は4期以降のイメージを強く持っているだろうから、それ以前のモーニング娘。はこうだった...を文字通り肌で感じて欲しいのかなあ...
なんせ娘。に入った後もトレーディングカードを集めちゃうほどの彼女でも、この時期の娘。はDVD化されていない以上は知り得ないですし。
(1999年のハロコンはFC限定のVHSで出ているけど、入手困難だろうし...)

それもあって私自身、夜以降は新垣里沙を中心に観ることにしたのですが、土曜日と日曜日では動きが違う。土曜日はハツラツとしていたのに、日曜日はそうでもない。私の近くにもカメラがありましたのでDVD撮影でもあったのかなあ...明らかに初っぱな緊張してましたね。途中で随分と回復しましたが、ソロは声が出ていなかったです。もしかしたら現役メンとしてSSAに立つよりも遥かに責任の重さを感じているのかもしれません。
でも、それって良いことだと思います。

新垣里沙に「Never Forget」を歌わせた理由は何となく解ります。私が気が向いた時に書いているコラム「何を歌わしたいか」シリーズでも、そろそろ彼女のことも書きたいなあと思っていて、そういう方向に走って欲しいと感じておりましたので、やっぱり俺とつんく♂さんの『アイドル史』は似ているんだろうな(苦笑)。
ただ少しキーが高かったかもしれませんね。

このツアーに欠けている曲は「ふるさと」ですが、寸前のハロコンでやっていること、今回のソロでバラードをセレクトしていることから、ここでの役割は既に終わっているのかもしれません。

あとは曲毎の感想。
ちなみに、夏まゆみさんが「演出・振付を担当しています」とのこと。
それも踏まえて。

ラストキッス」は飯田圭織新垣里沙ですが、タンポポは当初デュオを想定していたこともあって、なんかWinkっぽかったです。というか本来の形なんでしょうね。今回の一番のお気に入りです。

LOVEマシーン」の今までの特別扱いぶりは正直辟易しておりましたが、「Happy Night」から続く流れは当時の展開としてあり得るものですから、とても自然に感じましたね。
逆に「乙女の心理学」→「未知なる未来へ」→「未来の扉」は違和感あり。

「恋のダンスサイト」といった定番曲は安倍なつみ後藤真希新垣里沙の踊りを比較することが出来ますが、安倍や後藤がスタンダードなパフォーマンスに徹するのと比較して、新垣は色を付けてくる。5期の小川麻琴紺野あさ美もその気があったし、6期もそう。4期までを第1世代とし、5期以降を第2世代とすると、両者の踊りが微妙に反発しあっている。
このあたりはメロン記念日Berryz工房℃-uteといった一貫型ユニットでは考え難い部分ではある。今の娘。ファンは第2世代のダンスを好むかもしれないが、当時を知る一般視聴者的には第1世代の方が覚え易いかもしれない。
このあたりを夏さんが微調整しなかったのは何故だろう?

一方、久住小春のダンスは荒削り。プロレスでいうところのパワーファイタータイプですね。坂口征二天龍源一郎田上明みたいに柔道や相撲から転身したレスラーみたいな荒々しさがある。なので技巧派の多い第2世代でもない。このあたりも興味深い。

「恋の始発列車」では客に歌わせようとしますが、土曜日はテロップが無いので続きを歌っておりましたが、日曜日にはテロップがつきました。同じフレーズを繰り返したかったんですか...

MCについて、土曜日のOGは昼夜異なる内容。一方、現役メンバーは昼夜とも同じ内容。
これは、私がこちらに書いたことに通じるものがあるかもしれません。
でも「スゲーw」って思うだけでも成果はあるだろうし、他にも沢山盗むべきものはあると思います。
新垣里沙は翌日内容を変えてきましたね。

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先日も書きましたが、土曜日の夜公演に娘。現役メンバーが来ておりました。
早い話、全員ステージにあげてOGのエキスを吸わせた方が早いじゃん...だけど、そうじゃない方が逆に彼女達の意欲に火をつけるのかもしれない。久住小春が仕切りに「学びの広場」って発言していたけれども、他のメンバーだって学びたいはず。じゃあどうする?...多分にそのあたりで他のメンバ−が自問自答すると思いますが、それがある意味楽しみでもあります。
こういうのを「ハロモニ@」でやってくれ。
Dohhh UP!」でもいいけどね。

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ライブが終わった後、同行者(小春目当て)と軽い食事をして帰りました。4期の中盤あたりから行き始めた彼は「昔の曲は知らなくてもノレたし楽しかった」とのことですが、ひとつだけ、安倍なつみのソロ曲「Too far away〜女のこころ〜」に違和感を持ったそうです。
端的には「これってなっちの曲なの?」「別になっちが歌わなくてもいいんじゃない?」「歌は上手いけど、心に響いてこない。」なんだとか...
ファンの人怒らないでね、俺も一瞬カチンときたから(笑)。
んで、よく話を聞くと、この曲について彼はカバー曲だということは知らなかった...ああ、なるほど、それって元々他人の為に作った曲かをイメージ的(直感的)に感じとったってことか...凄いなあ。ある意味貴重な意見だな(苦笑)。