新会員制度の今後を占う(その2)

続き

今回も引き続きジュニア会員編ですが、もう少し掘り下げてみます。
類似例を取り上げますね。

ナルミヤ 2期連続大幅減益

これに関しては単なる流行の終焉的な要素で片付けていいの☆カナ?って気がします。
財布を握っているのは保護者ですので、その要素を無視する訳にはいきませんよね。

 ナルミヤの主力ブランド「エンジェルブルー」は
小学校高学年から中学生の10代前半の少女向けブランドで、
Tシャツが6000円前後、パンツやスカートが1万円前後と
子供服にしては高い。

 しかし、この世代の子供を持つ40才前後の親は最近
堅実になってきており、同社の様な高額商品とユニクロ等の
普及価格帯の「中間価格帯に位置するSCの商品の人気が
高まって来ている」(成宮社長)と言う。

このブランドが流行った時期は2000年前後からだと思いますが、その親はバブルを謳歌していた世代が主で、子供に贅沢させることへの抵抗感が少ないことが特徴。価格が高い理由はナルミヤが元々呉服関係で、仕立てに手を抜いていないこともあり、その意味でも目の肥えた親から支持されたのでしょうね。んで、半ば偶発的に起こった「ミニモニ。」のブームはタイミングが良かったんですな。

ただ、多分に2年程前から親の世代が『バブル崩壊後世代』に移りつつあります。言葉を変えれば『ユニクロ世代』ですかね。良く言えば堅実、悪く言えばブランドバッグの様な1点モノを除いては「安かろう悪かろう」でもそこそこ満足する世代です。
(おまけにアイドル歌手冬の時代の世代でもある(笑)。)
これが「『きらレボ』がウケているにも関わらず、ライブ会場ではあまり親子連れを見かけない」理由なのかもしれません。
娘。デビュー以降の支持層が女子小学生の保護者になるのがあと数年かかるので、もうしばらくはこの傾向が続きそうですが、ただ好転しても再びお金を湯水の如く使う状況にはならないかもしれません。

その点からも1,200円/年は妥当だと思いますが、あらゆる面で割安感がないともう一歩先には踏み込んでもらえないでしょうね。

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そして。
中高生以上4,800円/年っていう設定も割高感が強い。せめて大学生以上4,800円で、中高生はその中間の3,000円程度にはして欲しいところです。

ただ...「中高生向けのアーティストっているのかよ?」って問われると、うーむ...難しい部分ではありますね。

野郎的には「同世代の可愛い子大好きw」という層を狙っていけばいいので、やり方次第でベリキューのブレイクの下地はあると思います。例えばクラスにもなかなかいないタイプの嗣永桃子はどうか?...あるいは高校生から見てもセクシーな妹的存在の菅谷梨沙子はどうか?...とか。
そういやあ、ポッシ写真集でつんく♂さん「菊池桃子の写真集を参考にした」とか言ってましたけど、高いこともあってさほど売れませんでした。俺だったら「DELUXEマガジン」を参考にするんだけどな。南野陽子のソロで当時定価1,300円くらいのヤツ。書籍よりムックで活字等のコンテンツ込みであった方が回し読みには向いています。

その一方、中高生の女の子をターゲットにしたアーティストって誰なんでしょう?
現状でも、カラオケで歌いやすい曲を...という戦略はとれると思うんですが、憧れ的な要素を持っているアーティストが不足しています。
おはスタ」のイベントを見に行くと、「おはガール」はロリ系よりお姉さんタイプの子が人気が高い印象がありますし、ローティーンファッション誌も中学3年生〜高校2年生が華です。
なので単純計算で1〜2世代上のお姉さんタイプを仕立て上げると良いのでしょうが、流行に左右される傾向が強く、個性の強い子より適応力の強い子の方が上手く行きそうです。
適応力に優れているタイプでまず思い浮かぶのが後藤真希。何色にも染まれるし、どんな流行にも対処できるはず(巨乳・デブ専ブーム以外は(苦笑))。ただ今の彼女は上辺だけavexの真似をしている様に見えます。でもそれって誰をターゲットにしているのだろう?
ラッキー7オーディション」より飛躍的に応募者が増加した「オーディション2005」は、ファッション誌の広告によるところが大きいのですが、ピチレモン誌の広告の横のページに彼女のインタビュー記事があったことを忘れないで欲しいところです。