ルーツオブミュージック系(その3)

続き
今回は飯田圭織結婚おめでとう企画。

今回はモーニング娘。の「モーニングコーヒー」をピックアップします。
(YouTube12Dohhh Up!)
「HEY! HEY! HEY!」のトークは素晴らしいね。初期のモーニング娘。は飯田&福田コンビが作ったと言っても過言ではない。

さて、別冊宝島モーニング娘。バイブル」の巻頭企画対談「桜井鉄太郎×サエキけんぞう」に、「モーニングコーヒー」の裏話が載っていました。抜粋すると...

桜井  つんくちゃんは自ら夜遊び禁止令まで課してストイックな作曲家生活に入ったらしいからね(笑)。アップフロントゼティマのスタッフが優秀だったということも大きいと思う。つんくちゃんのデモテープって、僕は何度か聞いてますけど、リズムボックスと簡単なシンセサイザーと彼の鼻唄だけなんです。そうれでもう世界が見える。ただそれだけでは楽器のアンサンブルが作れないので、森高千里も担当しているディレクターの橋本(慎)くんがいんぺん膨らませてアレンジャーに渡すんだと思う。彼は楽器も弾けるしサウンド構築もできる優れた人材ですよ。
サエキ 「モーニングコーヒー」を編曲するときは、橋本くんからホリーズ(60年代に活躍した英国のバンド)っぽい感じでっていうアイディアが出たんでしたっけ?
桜井  そう。「アイ・キャント・レット・ゴー」という曲を参考にした。その曲聴いたつんくちゃんも「これ最高!」みたいな感じで乗ってくれて。本当はママス&パパスみたいなことまでやりたかったんだけど、本家とは歌唱力が違うんで(笑)。まあ、そういう風に洋楽アーティストに関する知識の中からコンセプトを固めていく手法は、彼にとってすごく参考になったんじゃないかな。普通の歌謡曲のディレクターたちとの間にはそういう会話ってまず成立しないから。
サエキ 一般リスナーのレベルで元ネタを指摘できるようになるのはダンス☆マンが編曲した「LOVEマシーン」以降の話。あそこでモー娘。は90年代のサンプリング文化に公民権(笑)を与えましたね。

...ということで、アレンジの元ネタを。

The Hollies/I can't Let Go
http://ash-v31.ash.youtube.com/get_video?video_id=85Txn-xKFvs

ちなみに未だに公民権が与えられていないモーヲタな俺的には、曲自体のルーツはこの曲だと思っています。

The Beatles/All I've Got To Do
http://ash-v226.ash.youtube.com/get_video?video_id=2d-W9XLyNl4
※映像はイメージです(笑)。

あまり知られていない曲ですが、私的にはビートルズの中で大好きな曲ベスト5に入る曲です。
そういえば桑田佳祐さんがその昔、自身のレギュラー番組でミスチルの桜井さんと一緒にこの曲を歌ってましたね。通好みなのかな。

つんく♂さんはインタビューで「自分の音楽のルーツはビートルズだ」と話すことが度々あると思いますが、実際ハロプロではビートルズのメロディーラインに直接影響を受けている作品はこの曲と「シャイニング 愛しき貴方」くらいかな。アレンジがそれっぽいってのは除いて。

ただ、メロディーラインやアレンジが異なっていても、ビートルズの曲作りの手法を受け継いでいる曲は結構あるかもしれませんね。
そのあたりは興味あるのでしたら追々(笑)。