近況系(2006.01.05)

Nohji's Rockn Roll Shop

そして、ひきつづき「にっぽんの歌」の話だが。今回のトリは、橋幸夫。しかも、何を歌うかと思ったら「恋をするなら」だよ。あー、びっくりした。しかも、これがモーレツにカッコよかった。アアア・イイイ・エエオ・アイオ。意味わかんねーよ。でも、めちゃめちゃ伝わってくる、暴走する情熱というものが(笑)。歌を聞かせる空間の中で、チ×コを出すとか出さないとかいうことが話題になるのがわたしには理解できない。音楽は、音楽だけで破壊力を発揮してくれないとつまんない。その点、今でも「恋をするなら」は破壊力バツグン。いろんな意味で。さすがビクター・リズム歌謡のヒーロー。ビバ! ビクター犬スピリット。で、その後フィナーレで全員そろって「いつでも夢を」。なんか、年越しフィーリング満載だったなぁ。子供の頃、年越しと言えば藤山一郎の指揮による「青い山脈」大合唱だったけど。見事に世代交代が行われている。もちろん「いつでも夢を」は懐メロなんだけど。昨今のドンヨリ濁った世相の中で歌われると、この曲もなんだか新しい意味合いを連れてきたような気がしてくる。♪言っているいる/お持ちなさいな/いつでも夢を♪て、なんだか本当にステキな歌。去年のヒット曲をざっと眺めていると、90年代初頭の“がんばれじぶん応援歌”シンドロームが復活しているような気がしてならないし。これまたネズミ算式に増えている「ささいな日常の中で誰もが感じること」を歌っていると自称するシンガーソングライターに限って、日常という奇跡をなめくさっているように思えてならない傾向もますます活況を呈しているが。この時代、これから本当に必要になってくるのは、こういう「月がとっても青いから」とか「逢いたくて逢いたくて」とか「いつでも夢を」とかにたっぷり詰め込まれていた、豊かで、確かで、それでいて曖昧な、優しくフンワリと包み込むような、そういう古式ゆかしき情緒みたいなものかもしれないよ。

俺も普段「にっぽんの歌」なんて見てないけど、紅白だけじゃ飽きちゃうのでザッピングしたところ、意外なほどソウルフルな感じで結構楽しめました。
俺が年取ったというかそういうことではなくって、大衆音楽としてのレベルが違うんだよなあ。

NHKの方は意図的にゴージャス感を出す為か、引きの画像がやや多い感があって、それがアーティストの存在感を逆に薄めてしまっている気がしてならない。まあハロプロはシンプルに萌え萌えだから良いけど(笑)。いやヲタ以外の一般人が見たらどうなんだろうな? ちょっと不安になってきた(苦笑)。

で、例のアレを見たけど、ああこの人、歌で勝負出来ないからサプライズ系に走るんだろうな...って正直思いましたが、それ以前にニセモノでリミッターをかけようという根性が、本物志向の俺からすると気に入らない(笑)。出すなら本物の乳房&乳頭を出して物議を醸すべきだな。それが出来ないならやめた方がいい。
この騒動に対して「お堅いNHK」って単純に言うのも良いけど、そもそも求められているものが違うし、海外でも放送されていることを考えたりしてないんだろうねえ。もし仮に中東・インドあたりで生放送されていたら、国際問題に発展する可能性すらある。
(もう一組の似たようなアーティストは演出が失敗したそうだけど、運が良かったとも言える。)

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国際的な話のついでに。
ウチの奥さんとメールで文通(?)しているブラジル在住スペイン人のJ-POPファンに「好きなアーティストは?」と聞かれ、奥さんはDef Techの話題を振ったところ「誰それ?」と華麗にスルーされた模様。もしかしたら海外のJ-POPヲタ(♂)って女の子にしか興味ないかもしれないな。まあウチらと然程変わんないかもしれない(苦笑)。

12/2の中野サンプラザ吉澤ひとみ高橋愛のオフィシャルTシャツを着た白人女性数名を目撃しました。よっすの発言はどんな気持ちで聞いたのだろう...