地方格差(地域格差)関連
ちょっと前に現場系/書斎系的な話をしたかもしれません。この系統の話はポリシー的な話になりがちですが、その多くの場合は地理的な問題だと思います。
さらに...というか、それ以前に番組すら見られないということもあります。
今回はそこにターゲットを絞ります。
「愚仮面」さん。
タイトルは「オロカモノメ」とか言っていた人から採ったのかな。
つーかidが凄いね。
上記は漫画・アニメ方面ですが、こちら(ハロヲタ・モーヲタ方面)も状況は似たようなものです(詳しくは下に書きます)。
アニメファンにおける格差とは、テレビ番組の数の差とタイムラグ、DVD発売時等に開催されるイベント、声優のイベントやライブ、同人誌即売会、ゲームショウなどの見本市、様々な専門店(街)などなど...
アニメファンやってない歴が15年以上の私ですが、その昔、そうだなあ...1980年代前半は地方でも我慢すれば夕方の時間帯には放送はしてもらえたので、地方格差はそれほどまでは感じなかったけど...あの時は雑誌で得られる情報で満足していたし、それ以前に時代自体がまったりモードだったからかもなあ。
その1980年代から現在にかけて、マクロ的にはこんなことが起こっていると思います。
(時系列ではなく思いついた順。これが全てじゃないよ。)
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ゴールデンタイムのアニメ番組が減少した。
(せっかく多局化したのにねえ...) -
その一方でテレビ東京がアニメを視聴率獲得のための切り札として活用した。
(ただ地方では平日夕方の時間帯がニュースワイド系番組で潰れちゃっているんだよね。さらに最近は視聴率の面でも苦戦している。) -
DVD販売のプロモーション施策として、深夜アニメ・UHFアニメが活性化した。
(割と早くDVD化されてしまうので、地方では放送枠の確保が難しい。) -
声優のアイドル化。
(ただそのライブ・イベントは、ほぼ東名阪止まり。) -
コミケなどファンベースのイベントに企業スペースが加わった。
(コミケ限定などの商品販売がファンの気持ちを煽る。) -
幼児期からマニア向けアニメやゲームに慣れ親しんでいる影響から、首都圏の若者層を中心にオタクと一般人の垣根が崩れてきている。
(オタク/オタク予備軍の人口増。) -
ブログなどで情報が一気に広がり、火がつくまでの時間が著しく短縮されることにより、ニッチな商売がしやすくなった。またその場所を確保することが容易になった。
(秋葉原/中野など。)
多分にほとんどが地方格差と結びついているはず。
ただ、声優のアイドル化については、1990年代前半アイドル歌手斜陽化と時代的に重なっており、ある種の因果関係があるので、こちらサイドの問題でもあるね。
で、YouTubeなり○○○○なりでごにょごにょしつつ、指を咥えて見ているという現実がある。ただごにょごにょ系(笑)は、地方ファンに加え海外ファンにも受け入れられているという現実もあります。字幕が入っているヤツとかありますよね?
『東京(あるいは東名阪)vs全世界』という縮図ですね。ある意味、海外ファンは地方格差の恩恵を受けているのかもしれません。
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ついでにこちらの話も。
ハロプロの場合は、出所がASAYANというテレ東の番組であることもあり、テレビ東京やテレビ東京ミュージックなどの繋がりがとても強いプロジェクトですので、上記のリストの上から2項目がメインで、プラス3項目に差し掛かりつつある状況です*1。ただ、こちらはUHF系ではなく、GyaOなどのオンライン配信→DVDという流れですね。
ただこれはあくまでも番組という「作品」ベースの話。アニメファンで作品至上主義的なファンであればそれでほぼ完結しますが、こちらは「生身」の女の子がベースとなっています。
ハロプロの母体となっている事務所はもともとフォーク・ミューミュージックのアーティスト事務所ですので、彼女達の一番望ましい表現手段はライブパフォーマンスです。なので、アニメファンの中の「声優ファン」に近い存在かもしれません。
ただ現場に行かなくても、企業努力の甲斐もあり比較的速やかにライブDVDが発売されます(概ね3ヵ月後程度)。ただライブグッズや原宿などにあるオフィシャルショップは限定商品もありますので、それが欲しければ現場に行くしかありません*2。
「ネットのアレ」はこちらでもあります。ただこちらの世界ではプロモーション上、地方の番組に(生)出演することが結構あるので、困った時はお互いさまな状況かもしれません。
そのおかげかもしれませんが「映像制作@2ch掲示板」の看板(タイトル画像の右の方)はこの有様です(苦笑)。
また、こちらも世界中にファンがいます(多くはJ-POPファンの延長だと思われます)。海外ではBittorrentが主流なのかな。DVDのISOイメージなどが出回っています。
こちらではようやくiTunes Storeに参入しました。著作権使用料などの問題もあるかと思いますが、海外にも進出していただきたいものです。