過去のアイドル史と比較するのは難しいよね

ハッチマンさん。

一方満里奈はそういうのなかったと僕は思っているんですよね(くわしいことはいぬいぬさんなら知っていそうですね)活動していくうちにそうなっていったんじゃないかと思うんです。

ああ、そういう意味でしたか。
俺もそのあたりは詳しく無いですが、ただ、地方から出てきた何人か子たちはそれなりの覚悟が必要ですし、番組では学業両立を謳っている以上そういう環境を用意出来るところはどこか?...って考えた場合、答えは自ずと導き出される筈なんですよね。
で、バリバリの東京出身の満里奈ちゃんですけど...うーん...よくわかりません(苦笑)。

高橋のイメージは高井ですから!

あ、そうか。
シンプルにそうすれば良かったんだよな(汗)。

さて。

この例え話は、高橋愛がその昔BS2のジュニアのど自慢に出場したことと、過去のアイドル史に引っ掛けて書いたものなんだけど、まあでもあんな書き方したら、この手の意見が湧いて出てくるのは必至だよな。

本当、ご迷惑をおかけして申し訳ないです。

ちなみに。
その例え話の根底ににあるものはこれです。
(引用元みつかりました。)

そういうアイドルは、いっぱいいる。80年代後半から90年代前半のアイドルって、たぶんズバ抜けた才能を持っている子はたくさんいたんだけど、教える側もわかってなかったし、とりあえず、みんな一緒の振りを決めて、みんなで同じ歌を歌ってっていうパターンだったと思う。

(つんく著「LOVE論」の190ページより)

今でいうところの「アイドル」とは、主として雑誌の巻頭を飾る新人タレントさんたちや、あるいは男性専科(女性専科)な仕事をしているタレントさんを指します。なのでハロプロをアイドルって称することに抵抗のある人は沢山います。
モーニング娘。松浦亜弥にも「アイドル」という言葉はついて回るけれど、メディアはわざわざ「人気」だとか「国民的」だとか「トップ」といった冠を頭につけています。それは多分に業界の状況を理解した上で仕方なくつけているであろうもので、本来はこういった若手人気タレント(主に歌手・女優)へ与えられる称号でした。
...とはいっても、それは松田聖子デビューあたりまでで(笑)、彼女がアイドルの判りやすいフォーマットを築いちゃったお陰でフォロワーが雨後の竹の子の様に出てきて、いわゆる「アイドル産業化」してしまいます。そうするとどんなタイプの若手シンガーでもアイドル歌手を通過しないといけないような勢いになってくる...つんく♂さんのイメージしているのは正にその時代の話です。
要は今だったら違った売り方をするのになあ...って子までアイドル歌手にされていたということです。
(その逆に、歌唱力的にどうか?と思われる子に対し、本人の意志を貫いたのか無理な展開をさせて自滅していくケースもありました。)
そういったものは実は今でもあって、安室奈美恵やSPEEDが大ヒットを飛ばした時に、そのフォーマットを真似る動きがあった...いや今も(スクール系を中心に)続いていますね。
そういったユニットはある意味底が浅く、大抵売れずに消えていきます。

LOVE論」の他のページを読むと「完璧な女性は採らない」といったニュアンスの発言(市井紗耶香さんあたりのところ)があったり、「『受かったら何でもします』系の女性は採らない」旨の発言(福田明日香さんのところ)があり、実際、不完全なんだけど何か輝きがある子を採っています。例えば第6期だと亀井絵里道重さゆみがそう。中澤裕子市井紗耶香、第4期の全員、紺野あさ美久住小春もそうかな。
(特に久住小春市井紗耶香のリベンジマッチだと思っています。)

でもそれだけではなく、案外ファンが忘れがちなのは、P190のようなタイプの子もきっちりと採っているということ。モーニング娘。の「声の屋台骨」を支えている(いた)メンバーがそのまま当てはまると思います。福田明日香安倍なつみ飯田圭織石黒彩保田圭矢口真里後藤真希高橋愛小川麻琴新垣里沙田中れいな...もしかしたらあの当時にアイドル歌手をやってたら確実に埋もれちゃうでしょうね。
(あの時代だったら、例えば小川麻琴がトランペットとか持って歌っていたかもしれないよね。)

凄いのは、そういうタイプをアイドル歌手して世間に認知させてちゃったということです。
「俺は『わかっている』から必ずこの子(たち)を必ずヒットさせる(Z)」といわんばかりの勢いがあるのならば、そこでヒットが生まれれるのだと思います。

ただ。
そういうタイプの子は突っ込める隙が沢山あったり、それぞれのメンバーのファンが持っているアイドル感は相当異なったりすると思うので、ファンとしてはしんどい部分もある。

その一方で、キッズにはそういったしんどさは少ないのかもしれない。
元々ファンは好きでキッズを見守っているっていうのもあるし、子供相手に何ムキになってんだよってのもあると思います。が、やっぱり隙がないんですよね。
だから安心して嗣永桃子三浦理恵子っぽいよねって言える。
なので、もし彼女達が18歳くらいになっても(今のファン勢力図の規模であれば)そういう足の引っ張り合いにはならないと思います。まあ、ブレイクして一般ファンが突き出すと、推しの子が一番になってもらいたいから他の子を邪魔しにかかるというのはあると思いますけどね。

要はサッカー日本代表で言うところの、ユース世代から世界を経験しているメンバーと、高校時代無名ながらテスト生でクラブに入って叩き上げここまで登りつめたメンバーがいる。
(プラス、他の国から気化した選手っぽいコンセプトのメンバーもいますね。)
そういう楽しみ方も面白いです。

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余談。
そういう考えを持ちながら見ていたのは、実は初期のころからだったりします(笑)。

私がASAYANモーニング娘。となるであろう彼女たちを意識したのって記憶があやふやなんですよ。当時はザッピングしていましたので。「愛の種」のころも傍観者気分だったなあ...
で、本当に意識し出したのはデビュー曲候補3曲のレコーディングで「モーニングコーヒー」を聴いて、そこでやっと本気モードだと確信しました。

当時からつんく師がアイドル好きなのは風の噂で聞いておりましたので、あの(典型的なアイドルポップスの)曲とこのメンバーを見つつ「つんくさん、昔好きだったアイドルの弔い合戦しようとしてるでしょ?」って心の中でつぶやいておりました。