ジュニアグラビアアイドルとBerryz工房の方向性の違いについて

まずはじめに。
当初はハロプロ以外のジュニアアイドル事情(全般)のコラムを執筆しようと思ったのですが、事情により止めときます(笑)。理由としてはあちらのまったりとした空気感を阻害する恐れがあるからです(苦笑)。
ここ最近のヒット数が以前やっていたblog並(あるいはそれ以上)に増えてきていますのでねえ...
なので、ちょっと視点を変えてみます。

ゆめりあさんがタイムリーなコラムを書いています。
アイドルの行き過ぎた低年齢化は正直問題です」(2006.02.21付)
昨日のレスです」(2006.02.22付)

ゆめりあさんは(私から見たら)相当ディープなグラビアアイドルファンなんですが、何故か今までU-15関連の話題が出てこなかったのですよ。で、やっぱり苦手なようですね(苦笑)。
(でも、グラビアだけではなく、どうやらU-15全般が苦手みたいですけど、それについては後述します。)

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まず...

(私的には、小学生でスクール水着のグラビアをやっている娘を見ただけで罪悪感を感じてしまいます。)

...についてですが、ちょっと歴史を紐解いてみます。
(ドキッとするかもしれない内容ですが、そのものズバリは出てきませんのでご安心を。それと「なんでこんなに詳しいのか?」と質問しないように(笑)。)

現在は「児童ポルノ」扱いとなり出版不可とされている児童のヌード写真ですが、1980年頃まではいわゆる芸術作品の一ジャンルを形成しておりました。
今では信じられないでしょうが、大型書店(紀伊国屋書店など)では、芸術写真コーナーに沢山積まれてあったんですよね。それも目立つところに。決して日陰の存在ではありませんでした。
大御所でもある清岡純子さんの写真展はデパートでも開催されたんですよ。
ちなみにヘアがなければ原則無修正OKです。

また写真を撮らせる側もヤバいルートとかではなく(笑)、普通に親が一生の記念にと撮らせるケースも多々あった様です。

これがやがて(ロリコン漫画誌の草分けでもある「レモンピープル」誌が出始めた)1982年頃あたりを境に成人向けに転化し*1宮崎勤事件以後は風向きが一気に変りましたね。その後無修正ではなくなり、やがてヌード自体も規制され、現在に至ります。
結果的に、表現の自由や芸術性が、マニアの行き過ぎた行為によって阻害されてしまうという、極めて遺憾な結果にはなりましたが、致し方ないところではあります。

この辺りはWikipediaに詳しく載っています。

また、現状のU-15グラビアで主流なものは、MWAVEさんの例えが一番近いかな。

さてさて、上記の歴史を今の事情に当てはめてみますと、グラビアアイドルといえども児童(=小中学生)ですから、仕事(撮影)には保護者の同意が必要となるはずです。
一生の記念として一流のカメラマンに綺麗に撮ってもらいたいというのは、今も昔も変わりなく、親心(母心)からだという理論も成り立つわけです。
(時代が時代ならば脱いでいた可能性も否定できません。)

ただ、過去と現在の大きな違いは「撮影モデル」か「アイドル」かの違いです。現在はグラビア以外のお仕事も視野に入れての活動だということ。なので被写体となるアイドル本人は、思春期を迎えるとちょっと様相が変ってくると思われます。今までは言われるまま何も考えてなかったものが、急に苦痛に感じられてくるかもしれないですよね。
一方、ヲタに見られていることを苦痛としない子にとっては、天職だと思っている子もいると思われます。
(いわゆるアイドル=看護婦さん説に近いものだと思ってください。)
これはどちらが良い悪いということは一概には言えないです。運が大きく左右する世界ですからね。

また、現在は需要増→供給増になっており、いわゆるブームに近い状況となっておりますが、それに伴い内容も徐々にエスカレートしていってるのではないでしょうか?
そうなるとまた以前の二の舞になってしまう危険性もありますね。

今はそんな段階だと思います。

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話はハロプロ方面へ移ります。

因みに、リアリティを出さないということはハロプロのBとかCとか、或いはEとかというグループならOKなのでしょうか? 私的にはこれもNGです。いくらグラビア系に比べてソフトとは言え、少なくても14歳以上でないと生理的に受け付けません。それでモーヲタを止めていった人も少なくないと聞いています。

うーん、それでモーヲタを辞めていった人がどのくらいいたかは正直わかりません。他の(個々の)アイドルファンと比較して絶対数が多いですので、そういう声が目立つだけかもしれないですけどね。

むしろその逆にというか、現状はキッズファンを中心に、若い新世代のファンが台頭しつつあります。そういったファンはBerryz工房の音楽性や世界観に魅力を感じてハロヲタになったのだろうし、その中にはメンバーとさほど年齢差を感じさせないファンも多くいます。例えば同年代でかつ同性のファンなど。
(女子小中学生のハロヲタさんがやっているblogは、探してみると相当数見つかる筈です。でも、大きなお友達のみなさんは決して探さないで下さいねっ(苦笑)!!!)

そう考えるとニーズ的には自然とソフトな方向性に向かうだろうとは思います。グラビアアイドル的な活動はBerryz工房ファンの全体の声にはならないでしょう。
ただその内、何割かの”それでは物足りない”ファンは、ハロプロキッズ(およびエッグ)と、グラビア中心に活動しているジュニアアイドル達とを”上手く使い分けている”と思うんですよね。
(ここで冒頭の発言と繋がります(笑)。)

そもそもUFAがキッズを採用した背景としては、いわゆるサッカーのユース的な英才教育的側面もあるんでしょうけど、将来的にはミュージカル役者などのエンタテインメント・ショウビジネスに繋げていこうというプランがあってのことでなんでしょうね。
また、子役やジュニアファッションモデルにチャレンジさせようという動きも(エッグの二期以降)ありそうです。これはUFAが加入している音制連の他の事務所(スターダスト、スペースクラフト、アミューズなど)の方が一歩進んでいて、UFAはやや(ところによっては相当)遅れをとっているのが現状です。

*1:米国では誘拐を介する残虐なポルノが既に横行していましたが、日本の場合は海水浴場で裸で泳いでいる女の子を撮影したものなどが主流。