CDを売るということ

AKB48が何故売れているかなのですが。
(2006.02.01付けデイリー5位。)
常設の会場自体が200名も入れば一杯になる会場であること、またハロプロ以外の新人ユニットのイベントでも集まるのはせいぜい300〜500名ほどなので、せいぜい30位前後が関の山だと思っておりました。なので正直呆れてます。

これには3つのカラクリがあると思われます。
まず、トレーディングカードがオマケに付いてくるのですが、CDには20種類のうち1枚しか封入されていない。なので全推しの人は最低20枚は買わなければならないこと。
あるいは誰がメジャーデビューするかわからない状況なので、20枚揃えなければならないという心理状態が働くかもしれない。

二つ目はイベントの多さ(消えないと思うのでここ参照した方がいいかな)。なので自然と20枚以上は買ってしまう。
で、大体400名ほどがコアなファンで500名程度が予備軍だとする。ファンは30枚程度、予備軍は5枚程度は購入すると考えると、これで14,500枚。まあトップ10前後の売上と予想できる。
(コアファンでも実際ここまで必死ではないだろうし、一般リスナー層は無視して計算しているから、コアファン層の売上を多少一般リスナー層がカバーするとは思われるが...)

で、もうひとつのカラクリは、イベント会場に選んでいるのは殆どオリコンの契約店舗ではないかと疑わしき店舗だということ。オリコンの売上枚数は契約店舗から算出した推定値なので、これが実売数の数倍に膨れ上がる可能性もある。視聴率調査と異なりそういった店舗は事実上ばれてしまっているのが現状。
以前もこのような契約店舗でのイベントを積み重ねてオリコンの10位前後まで持って行ったユニットはいましたが、これほどあからさまな展開は無かったはず。
なので推定値2万〜2万5千枚という値がでてもおかしくない。おかしくないけどオリコンはいくらなんでも出荷枚数程度は把握していると思う(笑)。まあそんな数字がでたらちょっと異常な数値だと思ったほうがいいかもしれないね。

で、こうなると必死系が必死系を呼ぶことになり、今年の冬頃にはZeppTokyoあたりでライブが出来るかもしれません。
チェキッ娘は解散ライブで5000人級のライブができたので、そこまでは持っていける可能性もある。
で、いつの間にか二軍制とかなくなっちゃったりして...いや無くならないだろうね。危機感を煽ることでさらにガッチリとハートを掴むことが出来るだろうから。
まあ結果的に売れれば勝ちなんだろうけど、最近こういうあからさまな商法が目立つので嫌にはなる。そんなこんなで私は1週目でさっさと引き揚げたのですけど。

UFWはこんな商法取っちゃだめだよ。
エッグとか地道に育てようね。

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そんなことより、天才プロデューサー秋元康氏のライブドア株ストックオプションはどうなったんだろう?
 事件前:150万株×750円=11億2千5百万円
 事件後:150万株×90円=1億3千5百万円
まあ報酬の代わりなんだから、借金にはならないだろうけど、これを担保に商売やってるんなら問題ありでしょうなあ。

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ただUFWも「売れない」理由はある。
イベントがないというよりも、フラゲで売り切れちゃって当日に店頭に並ばない店舗が目立ち、これが売り逃しの大きな要因の一つになっていると考えられるんだよね。売り切れだと棚が確保されなくなるから、次に入荷しても目立たない。今はシングルとアルバムの形状上の違いは無いのでCM打っていないといつリリースしたのかさっぱりわからなくなる。店頭在庫分も含めて出荷していただけると良いんだけど、それが出来なければ、せめて各店向けに入荷予定・売り切れ御免のPOPを作成し展示できるように促して欲しい。
また、シガラミがあってか、iTMSなどの大手に参入できない。
この二つを解決することだけでも、売上数は徐々に改善するんじゃないかな?

もうひとつ長期的視野に立った場合、グループ内で売れる仕組みを作っていないことが痛い。
一番有益そうなドラマタイアップについては、ある意味姉妹的なプロダクションでもある「プロダクション尾木」の力を借りれば何とかなるのだろうとは思いますが、出来れば自力で何とかしたいところ。
そこで某女優オーディションの出番(笑)。
ただこれはここ一年で何とかできるものではない。温かい目で育ててあげることも必要だと思う。

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ちなみに、出版業界はもっと酷くて、ランキングは特定店舗のものだったりするので、サクラをつかうこともある。
実際そういうサクラを請け負う会社も存在する。使ったことがある人間(=私)が言うのだから間違いない(笑)。
なので全く信用していません。