動画共有サイト系(その1)

これ読んでも、著作権への理解力が深まらずに、逆に「何故、ホリプロはテレビ(ラジオ)にそこまでこだわるのだろう?」って疑問の方が深まるかもしれないね。

芸能事務所を大雑把に分類すると、放送局等のギャランティがメインのタレントエージェント事務所と、音楽やお笑いなどの興行系の事務所に分けられると思いますが、ホリプロは前者、UFAや吉本は後者の要素が強い。
外野から見ると後者の方がネットには柔軟な姿勢を見せているが、前者はどうだろう?

前者の場合は、タレントは商品。テレビの中で有名人であることが大切であって、現場に客を呼べるタレントである必要はない。私がよく「有名人と人気者は違う」と書いているのはそういった意味です。なので前者は生命線である放送局の収入減はめっちゃ困る。

とまあ、その部分を頭に入れてもう一度読むと良いかもしれない。じゃないと支離滅裂なキャラでしかないね。>ホリプロの中の人

 こういったロジックは過去、新メディアが誕生するたびに繰り返されてきたという。「BSやCSができたときや、キャプテンシステム音声多重放送など、新メディアが出てくるたび、『クリエイターの仕事が増えて引く手あまたになると言われたが、過去1回も、そんな経験はない」(堀さん)
 「2001年に『Net-TV』というグラビアアイドルの有料コンテンツをやったが、すでに撤退した。消費者はいいものが見たいのではない。無料コンテンツが欲しいだけだ」(堀さん)

放送局もネットも概ね「インフラを作る人」「システムを作る人」「運営する人」「制作する人」「出演者を提供する人」「それを受取る人」に分けられると思う。ホリプロは「出演者を提供する人」であって、少なくとも「制作する人」ではないので、直積的にそんな経験をすることはまずないはず。
「出演者を提供する人」は設備投資をしない分、撤退は楽だし、「インフラを作る人」もそのリスクは承知しているはず。そのお約束を逆手に取った発言ならば意図的だし、ちょっと困った人だと思います。
自前でシステムを作る気がないのなら、ある程度の試行錯誤には付き合った方がいい。でないと文化は先へは進まない。

 「地デジで200兆円分の経済効果という話もあったが、本当にそうなったのか“決算”がない。役人は予算取りのためにマスメディアに情報をリークし、アドバルーンを打ち上げるだけ」と砂川さんも批判する。

これは世界戦略を無視しない方が良い。例えばデジタルテレビの規格を世界に売るための戦略まで考えた方がいい。家電メーカーの元気さもそう。さらに放送だけでなく「Blu-ray vs HD DVD」といったところまで含めてどうか?と考えないとダメ。かなり都合のいい発言に感じます。

 消費者の好みが変わってきているのに、ネット事業者がひたすら安価にコンテンツを要求するという姿勢も間違っていると批判する。「薄利多売で売ってきたスーパーが、プライベートブランドで独自色を出す本当の『小売り』になってきている。流通だけじゃダメな時代なのに、流通させればみんながもうかるという幻想を抱かせているのが問題だ」(堀さん)

これは、テレビの黎明期における映画界の意見に近いものがあるかもしれないね。この時代に孤軍奮闘していたナベプロさんの意見も聞いてみたいものです。

 昔のテレビの視聴者は「今より大人だった」と堀さんは言う。「ぼくらが子供のころは、テレビには嘘が混じっていると分かっていた。でないと『川口探険隊』なんか見られない。内容が真実かどうかは分かっていて、それがどれくらい面白いかが大事だった」(堀さん)

 すかさず安念さんが「わたしは、空手チョップで血が流れるのは本当だと思っていた」と突っ込むと、堀さんは「でも、世界タイトルマッチの時、宿敵同士とされていたジャイアント馬場とデストロイヤーは、仲良くキャッチボールをしていた。そういうものだ」と返す。

 「昔の視聴者は大人だったが、今は見たままを信じる。作る方も見る方も思慮深くなくなってきている。その結果、お客さんに分かりやすい番組にしようとなり、テレビがつまらなくなった。ゴールデンタイムの視聴者は、年齢層が高くなっている」(堀さん)

これは安念さんの考え方が真っ当。この人(wikipedia:堀義貴)は創業者の息子で二代目社長。業界体質にどっぷりと浸り、視聴者目線でテレビを見たことがないのかな。かなり痛い子かもしれないね。

 加えて、消費者はテレビやネットを誤解していると指摘する。「テレビのモニターとPCのモニターを同じだと勘違いし、『テレビで無料で流せるものがなぜネットにも出せないのか』と言ってくる。しかしテレビは無料ではない。スポンサーがCMを流す時間を買っているのだ」(堀さん)

消費者はおバカさんという発想。

 役人は日本のコンテンツの調査も行っておらず、本当のニーズが分かっていないとも指摘する。「例えば、日本のドラマは1クールが短すぎ、海外では売れない。経産省の役人は『ハリウッドに日本文化を売りたい』と言うがそれは無理。ハリウッド映画の日本人役はアジア人であればよく、アジア人枠は1枠しかない。だが、日本のビジュアルバンドはウケていて、全米ツアーしているバンドもある。そういったマーケティングをなぜ、しないのか」

何が言いたいのか良くわからん。ドラマ批判はネットとは関係ないし、海外ウケタレントも今に始まった話ではない。これ以上ネタがないのだろう。
やっぱりもうちょっと経験豊富な人を呼ぶべきで、明らかな人選ミスだと思いますが、JASRACにそれを求めても無理かもしれない。

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 「自分たちが出た番組をネットに流していいかどうか選ぶ権利を奪われるのは、職業選択の自由に反していないか。過去の番組を流せばいいと言うが、今活躍してる壮年の女優さんが水着姿で出ていて『これは孫に見せられない』と言うならどうするか。そんな議論は1つもない」(堀さん)

その手のクレームは個別対応しているはず。貴方のところまで話がいかないだけでは?

 「昔は、2次利用という考え方自体がなかった。番組を録画したビデオにも新しい番組を重ねてダビングしていたから、過去の番組でビデオが残っていないものもある。ネット側から見れば、過去のテレビ番組が宝の山に見えるのだろうが、当時は契約書もほとんどないし、当時のチョイ役のほうが今の主役よりも価値が出ていたりする。過去の番組の価値の算定は、誰もできない」(堀さん)

2インチテープ時代は高価すぎて流用せざるを得なかった(参考:wikipedia:2インチVTR)。
フィルム制作していた民放ドラマは残っているものも多い。

この後インフラ絡みの話になるが、要はインフラ&システムの先行感が物凄くて、取りっぱぐれている(だろう)ことへのボヤキ節のオンパレード。

 「ネット上の流通がコンテンツの『2次利用』にとどまる限り、国民にもメリットがないだろう。テレビがネットで見られるだけでなく、新しい利用形態を提案し、『ブロードバンドならあれが面白いよね』と言えるようなサービスを作らないと」(砂川さん)

「国民」というのは大概「俺」に置き換えた方がいい。シンプルに「発言者の立場はどうか?」という話になる。

 堀さんは、具体的なビジネスが見えるならばコンテンツを出す用意があるという。「コンテンツでもうけるなら、飽和した日本市場を出てアジアに行くしかない。日本のコンテンツは世界で一番規制がゆるく、表現が自由で技術が高い。例えばアジア市場に出すために、期間限定で権利制限してほしいと言われれば出す。だが、そこまで考えた提案は、一度も受けたことがない」(堀さん)

「一度も受けたことがない」ってのは、それはホリプロに魅力がないから...ってのは言い過ぎだが、こういう難癖つけちゃう事務所は避けるかな。私がその立場ならそう考えざるを得ない。

 ただ、ネットにコンテンツを出す前提として、著作権意識をもっと徹底すべきと語る。「一般の人の意識が変わらないと、テレビ番組はネットに流れてしまう。『地上デジタル放送をアップすると罰せられる』、という恐怖心がないと、違法アップは永遠に続く。その撲滅にかかる費用を考えると、日本の映像エンターテインメントは沈む。経済の話をちゃんとしてから文化、技術の話をしてほしい」(堀さん)

そんなにネットがお嫌いなら、五社協定(wikipedia:五社協定)みたいなものでも作ったらどうですかね。

とまあこんな感じですが、以下は私の意見的なもの。

日本は技術立国であり、現行のDVDや次世代DVDに代表されるように、規格を実現し実行するだけの実力がある。ただ、そのために技術力先行(消費者無視)のシステムが作られることが多々ある。その場合、自社コンテンツを自由に扱える事務所ならば取捨択一出来るが、そうではない事務所は上手い口車に乗せられるリスクはある。これは大手・中小という分け方ではなく、先ほどの後者・前者という分類に当てはまると思う。
その意味ではホリプロの立場は理解できなくもない。ただその恨み節で話を展開すべきではない。

また、そのホリプロが絡んでいるAKBをみると、未だに大手スポンサーの資本力で売ることに躍起になっている。結局は乗せられないと何も出来ないのでは?...と思わざるを得ない。システム論より信頼論に偏ってる嫌いがある。信頼は確かに大切なものだが、立場によって温度差があるし、仲良し倶楽部的な発想になる危険性も高い。

じゃあUFGはどうか?...とふりかえれば、UFGも娘。全盛期はスポンサー仕事に追われていた部分があったことは事実。
やはり自社で魅力的なコンテンツ作れるところじゃないと生き残れない時代に突入したかもしれないが、割と上手くいっている方だとは思う。ただ、下手な投資はしないほうがいい。色んなシステムを取捨選択していくことが大切かなとは思う。