真野恵里菜(その2)

続き
前回はイメージオンリーでしたが、今回はプロモーション手法に話を広げます。

まず、℃-uteの様にFCイベントなどで基礎票を増やすことはやって欲しいとは思います。
まあでもそれだけだと話は膨らみませんね(苦笑)。

彼女が「音楽ガッタスを卒業」しても「ガッタス自体の活動自体は続ける」と仮定します。

ガッタスのメイン活動は「対ヲタ」ではなく、あくまでも「(女子)サッカー振興」だと思うんです。なので振興にはあまり効果無さそうな「芸能界女子フットサル大会」からは一歩退いたのかと。
で、ガッタスメンに求められているのは「客(ヲタ)を連れてくる」ことも大切ですが「今その場にいる客を満足させる」ことの方がより大切だと思うんです。その点では里田まいは(後者の)ニーズをクリアしていると感じます*1
私的にはガッタスのエッグメンにも「人気」だけではなく「有名」になることを求められているのかな...とは感じています。なので今までとは多少異なるプロモーション展開も時には必要となりそうですね。

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以降は真野ちゃんだけではなく、他の子も含めて話を展開します。

若手女性タレントの目標としては、大きく別けると「歌手コース」と「女優コース」と「タレントコース」に分かれそうです。
今回は「タレントコース」は省略します。
「歌手コース」はCDデビューを中心にプロモーションを組み立てていくことになりますが、「女優コース」はどうなんでしょう?
王道パターンとしては...

  1. 雑誌モデル(読者モデル)→CM展開・レッスン→ドラマ・映画等で活躍
  2. 子役(劇団)→大手俳優系事務所へ移籍→CM・ドラマ・映画等で活躍
    (劇団が大手事務所の傘下であるケースもある。)
  3. オーディションにて大手事務所に所属→レッスン→CM・ドラマ・映画等で活躍

...こんな感じですかね。

昔ながらの手法である「C」はさておき、「A」や「B」は初期段階が「ある層」に露出していることが特徴です。それはファッション誌読者かもしれないし、子供番組の視聴者かもしれないし、U-15マニアかもしれません。でその後、選ばれし者が世間へお披露目され、さらに選ばれし者がブレイクする...という流れです。「A」や「B」はいわゆる「ステップアップ」型です。

一方、「歌手コース」は、世間的にはこういった段階なしにいきなりCDデビューとなります。歌手をピックアップするのは事務所やレコード会社関係者ですので、既に活動期間のあるバンドなどを除くと、イメージ戦略オンリーで進んでしまい、さらに一方通行ですから、当たり外れがとても多い世界です。これを「スタートダッシュ」型とします。

その中でもUFA/UFWはデビュー1年目より2年目以降に花が咲く傾向があります。松浦亜弥にしても藤本美貴にしても「美少女日記」といったプロモーションから地道に始めていますし、松浦のCM展開はデビューからかなり経ってからです。
これは「スタートダッシュ」型ではなく「ステップアップ」型に近い。ただアーティストのピックアップは手法はあくまでも「スタートダッシュ」と同様ではあります。
話を女優に戻しますが、「C」も昔は「来年春に歌手デビュー」を副賞につける形の「スタートダッシュ」型ではありました。ただ今は合格者もかなりの日数をかけて育てていますし、審査員特別賞を含め多めにピックアップしているようです。その中で適性を見極めるという形なんでしょうね。
なのでハロプロは「C」に良く似ています。ただ、エッグの場合はオーディション自体がマイナーですし、常設オーディションに衣替えしましたので、実は「A」や「B」に近い手法も可能なんです。

過去を振り返ると、「スタートダッシュ」型は殆どの場合失敗します*2。まれに「スタートダッシュ」に成功しても一発屋のレッテルを貼られてしまいますし、相当なプレッシャーがのしかかります。なのでそこそこの方が実はいいかもしれません。松田聖子さんも中森明菜さんも世に知られ始めたのは2ndシングル以降ですし、「スケバン刑事」の南野陽子さん浅香唯さんも歌手デビュー以降の抜擢ですが、歌ではパッとせず、ドラマで火がついた形ですね。ただ初代の斉藤由貴さんはそれ以前からアイドル好きの間では人気があり、そこそこのポジションにはおりました。
スタイルとしては、斉藤由貴さんの売り方が理想的ですね。ミスマガジン出身で、エースコックだったかのカップ麺のCMで脚光を浴びレコードデビュー。その後「スケバン刑事」で世間的にも知られ不動の地位を築きますが、その一方、彼女自身が漫画マニアであり、その方面で人気のあったSSWの谷山浩子さんと一緒に仕事が出来たこともあり、アニメ・漫画ファンからからの支持が厚かった印象もある。今の中川翔子さんに近いですが、世間的にはそういう部分はあまり表には出さない感じでしたので、世間的にも受け入られやすかった。
つまり固定層と浮動層とのバランスの良さと、双方向にきちんと目が行き届いている感じですね。この部分はハロプロが学ぶべき部分かなとは思います。

ここまでをまとめると、事前に過度なプロモーション戦略をとっても、直ぐに反響が得られるのかは未知数ですし、現在では逆に反響があり過ぎると「結婚披露宴二次会芸人」みたく半年持たない感じになりそうですね。なので支持層を固めつつも、世間向けに何かステップアップ性(ストーリー性)を感じさせる話題作りがあってもいいかな...なんて思えたりもする今日この頃です。

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さて、話題作りの具体例ですが、残念ながらここで字数が尽きました(苦笑)。次回をお楽しみに。

*1:彼女も音ガタの活動を密にしていけば普通に現場ファン増えるんじゃないかな?

*2:成功しやすいのは、「○○の妹分」あるいは「リアル妹」といったパターンです。あるいは「レコード会社○周年記念デビュー」とかの気合が入ったパターンかな。それとオーディションなどが世間に注目されてるかも重要ですね。