Happy8期オーディション結果(その2)

コメントレス。
長いので袋とじで。

譜三雪さん(コメント)。

初めまして。
合宿は合格確定者のものではなく、モーニング娘。と言うグループに適応出来るかどうかを確認するものではないでしょうか。
アイドルファンの方々は、1人1人の写真を額縁に入れる様にして評価している様に思われますが、つんく♂氏は、「バンドだったら、どのパートだろう。」「野球チームだったら、どのポジションだろう。」と言った感じで、コンビネーション重視で考えているのではないでしょうか。「静止画」では無く「動画」で。
自分は、つんく♂氏がモーニング娘。に求めているのは、「アイドル=ルックス」以前に「バンドの構造論」だと思っているのですが、いかがでしょうか。

はじめまして。
うん、確かにそうですね。
私もこれについては同感です。

もうかなり昔のことなので失念してしまいましたが、つんく♂さん自身モーニング娘。について、バンドに例えていた発言があったと思います。「全員がボーカルを取れるものではない」だったかなあ...うろ覚え。

また、ファン間ではよくサッカーのポジションに例えた書き込みがありますよね。今でもFWについてはそういう表現はありますね。2TOP/1TOPなどといった感じで。

そう考えると、今回の選択やそれに伴うつんく♂さんのコメントにある「声」へのこだわりは、正にポジション的な意味合いを持つものだと思います。
このあたりはASAYAN世代は、それほど違和感無く感じられる発言だとは思います。

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ただ、問題は...

アイドルファンの方々は、1人1人の写真を額縁に入れる様にして評価している様に思われますが、

です。
全てを把握している訳ではありませんが、「はてなダイアリー」で目立つ意見としては「俺には彼女の魅力は良くわからないが、とりあえず1年後の彼女を見て判断したい」「予想とは違いましたが私はモーニング娘。が好きなので受け入れようと思います」あるいは「誰が入っても推しは○○ちゃんだからw」的な歓迎ムード(但し積極的だとは感じられない)ですが、匿名掲示板では抵抗感の方が強い印象です。

考えられる要因としては2点あるかな。

1点目は、以前どこかでつんく♂さんが発言されていたかもしれませんが(失念してばかりで申し訳ない)、「他社で活躍出来そうな子は落とす」...だったかな...ちょっとあやふやですけど。
増田さんを引き止めなかったのはそのあたりもあるかもしれませんし、吉川さんを採らなかったのは他社で既に似た様なタイプの子をスターにしているからなんでしょうね。

これもASAYAN世代なら頷けることですが、ただ、今のファンには通用しにくい理論かもしれないです。

まず、モーニング娘。のブレイク以後、他社でも色んなことをやっていましたが、殆どは無惨な結果に終わっています。
増田さんはavexのオーディションを優先したと言われています(確定的な状況ではありません)が、現在こういった傾向の子は多く、ダンススクールブームがその後押しをしているのですが、スクールビジネスに溺れる子もまた多く、運良くデビューしても消耗度が激しく悲惨な結果が待っている...というシナリオが頭に浮かびます。
(もし、仮に受かってもこういうタイプは持たないと思います。大抵の子(および親)はデビューが目的になっていますので。)

ただ、他社も失敗例ばかりではありません。現在、ハロプロよりも優位に立っているのはいわゆるアイドル女優界ですが(EPSONやグリコのCMも取られちゃいましたよね)、吉川さん推しの方の意見を読むにつれ、何故ハロプロもそれを目指さないのかという焦りを持っているファンも相当数いると感じました。ただ、これは無いものねだりというか、「隣りの芝生は青く見える」と片付けられがちな話ではあります。

これは直接モーニング娘。とは関係のない話の様に感じますが、バンド論が「今のモーニング娘。にないものを求めている」のと同様に、他のアイドルとの比較論も「今のモーニング娘。にないものを求めている」のです。意識が内に向いているのか、外に向いているのかの違いです。
それぞれの意見には一長一短があるのですが、内向きの考え方は皆(ここでいう「皆」とは「ファン<一般視聴者・リスナー」の状況下を指します)が注目している状況では有利ですが、これだけ露出時間に制限がある現状で意味があるのか疑問です。久住小春が今のポジションを得た(認知度をアップさせた)のは「きらりん☆レボリューション」によるところが大きく、娘。の中で成長を遂げたことを「皆」が認識したのではありません。市井紗耶香の頃とは状況が違うのです。

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もう1点は、つんく♂さんそのものの問題。

現実的な話として、今回のオーディションでモーニング娘。にも「ふるさと」という曲があるということを知らない世代が受けています。これが次回のオーディションでは「つんく♂って誰?」ってことになるでしょう。これは冗談ではなく「きらレボ」の月島きらりつんくナンバー歌っていませんので。

そういう人にも今後魅力あるオーディションを提供できるか?...と考えた場合、過去のオーディションを紐解くとある傾向が見えてきます。

第1期はシャ乱Q女性ロックボーカリストオーディションの落選組ですが、企画自体は山崎会長のアイディアでつんく♂さんが直接選んだ訳ではなさそうです。「アイドルもどきのアーティスト」ですね。
第2期はつんく♂さんのカラーがとても強く出た人選でしたが、緊急募集でプロセスをすっ飛ばし合格発表のみであったことが幸いしています。
第3〜4期はどちらかというとASAYANの観客や視聴者の反響が凄まじかったこともあり、つんく♂さんのカラーが影をひそめてしまっています。
ただ安定期に入り、何かと「キャラ」志向になっていた時期に加入した5期は、つんく♂さんのカラーが相当強く出てしまっており、後々苦労することになります。
同じく安定期の6期は5期の延長線上にあるのですが、番組制作サイドが国民投票に気を取られ、途中の過程を全てすっ飛ばして最終審査に進んでいったこと。また全員合格とした事で、つんく♂セレクションのイメージが極端に薄いメンバーである事が幸いしています。
7期は「ラッキー7」の失敗...というよりも、その後のお仕事面を考慮したメンバーを選ばざるを得なかったという意味で、ラッキーだったと思います。

つんく♂カラーの薄いメンバーが好意的に受けとめられるようです。

ここから、今回のオーディションは何期に類似しているのかを考えると、なんとなく理解できるのかなと思います。

現在のつんく♂さんの好評価の傾向は若年ユニットに集中していますが、私的にはある程度誰かが決めたメンバー、あるいはある程度の制約があった方が良い仕事をする人だなあ...という印象の方が強いです。
ただ自由度が高くなると途端に...これはTNXがいい例かもしれませんね。

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とまあこんな感じで。
良かった点はこういう話が出来るってことですかね(笑)。
ただライトな世間レベルなら楽しんで出来る話なんですけど、どっぷり浸かっちゃっていると、話題に出すことすら難しい状況かもしれないですね。

さて次回は「光井愛佳の持つ役割は何か?」を考えたいです。
本来ならば純粋にこれだけを考えたいんですけどね。無から有を生み出すのがエンタテインメントの醍醐味だからねえ。

ちなみに私は合格者に対して非難している訳ではありません。
「応募者総数の低調、スクール生・オーディションマニアに荒らされるなど『ラッキー7』と同じ轍を踏んでしまったこと」に対して三度同じことを繰り返してはダメですよということ。それとそろそろ「つんく♂さんに丸投げ的なこと」には限界がありますよということが言いたいんです。
後者はほぼ今回書きましたので、次回は前者について考えていきたいです。これについては、該当者無しを想定して書いておいた文章があるんです(笑)。まあこれ読むと「どよ〜ん」とした感じになるのですが(笑)、それを少々手直ししてアップしようかなと思います。終わりよければ全て良し的な発想って大嫌いなんですよ。応募者総数の面からみるとと明らかに後退していますし。デイリースポーツも愛のムチを打っておりますしね(笑)。

多くの方が私に望んでいるのは「エッグと比較してどうよ?」「エッグだったら誰入れた?」かもしれませんが、これは気が向けば...ですかね。私はTHE ポッシボーというユニットを作った時点でエッグからの抜擢はないと思っていましたが、もし増田さんの様なタイプを獲ろうと思っていた青写真(=目的)が狂ってしまったのなら、そういう動きには期待したいところです。

アジア戦略については「まず自分のところのジャ・ジャさんをなんとかしなよ」とゆいたいです
こんな状況でアジア進出は予防接種なしでアドベンチャーするようなもの。「SUKIYAKI」のカバーを携えて日本進出する外タレみたいに、安易にアジアンテイストを出していこうとすると失笑されるでしょうね。あくまでも普段着の日本のグループであることが肝心です。だから焦ることなんて全く無いんですよ。
そんなことより、まずは日本で知名度を上げていくこと。そうすれば海外に行かずとも注目度はアップします。