スロービジネス的思考でハロプロをみつめる
あんまり「売れない」とか「売る気あんのか」なんて言ってても始まんないので、具体的にどうすれば良いのかということと、そもそも今のハロプロってビジネスモデル的に上手くいってるの?っていうのを、そろそろ考えていきたいとは思っています。
で、まずはウチのトイレにあった本を紹介しておきます。
「マーケティング・サーフィン」(ASIN:4569625290)
(この著者である阪本啓一氏のサイト)
ここのコンテンツにはすべて目を通しておいた方がいいでしょうね。基本的には「もうやってるやん。」的な内容だと思います。ブランドや企業ポリシーその他については、今のところは問題はなさそうです。
ただ、ここにおける...
届け方(デリバリー):コンテンツを、どのように顧客のもとに届けるか
...という部分が今一番目立つ問題点ですね。
「内容(コンテンツ)」「顧客との関係性(コンテキスト)」は細かい指摘はありましょうが、個人的にはかなり満足できるレベルにあると思います。楽曲のよさ、ライブの素晴らしさ、最近ではメンバーTシャツを作るなどグッズも満足できるレベルに達しつつあります。またライブの雰囲気もアーティストによってはアレですが、現場の声がきちんと届いている様で随分と良くなってきています。
そういったコンテンツの質もしっかりした土壌があって、顧客との関係も良好で、今のハロプロがあるのだから、あとは「届け方」次第でどうにでも変化できると思います。
今の主な顧客層はいわゆる「ヲタ層」。彼らは「2ちゃんねる」だの「ASA板」だの「センチュリーランド」や「娘。楽宴」などを熱心にチェックして情報を頑張って仕入れています。
まあ、もともとこのジャンルはそうやって努力しただけの見返りがある世界なんですが、これは「半ばボランティア同然で情報をかき集めて公表する」姿勢や、「ガセ・ネタを嫌い、証拠があることを前提にした情報のみを信じる」姿勢によって成り立っているものです。
なので、この姿勢を崩す行為(この行為は「応援すべき」存在ではなくなるということです)があった場合、現状の様なセールスは望めないということになります。
その一方で、ヲタではない一般層は、そのような情報の取捨選択が様々な理由によって困難になっています。
その層を、上記のヲタ層に近い状態まで押し上げることが出来ればなんですが、「ヲタ」と同じスキルにすることは無理だと考えた方が良いです。なので、まずはそこを集中的に考えていけば良いかと思います。
簡潔に表現すると、新規顧客を呼び込む手段を確立すること、来てくれた顧客に最高のおもてなしをすることだと思います。後者の準備はほぼ整いつつありますが、前者が弱いんですね。
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ところで...
リンク先などに良く出てくる「スロービジネス」って言葉、なんだか「ソフトロック」みたいな後付け用語なんですが、大体次の用法で用いられてることが多いです。
- 個人事業主/SOHOの新たなあり方。自分を犠牲にしてまで働くことに何の意義があるのか?といった人生哲学。まあスローフードのビジネス版みたいなもんでしょうか。
- 環境問題や社会的貢献などをコンセプトにした企業経営および商品開発。スローフード=エコっていう連想(妄想?)なんでしょうね。
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一見のんびりした社風の様に見えるが、それは独自企業ポリシーに則ったものであるということ、そういった企業が現実に伸びてきている。
(参考文献:ASIN:4140808535) -
ブランドやロングセラーなど、長持ちする商品を作り上げることを意識した商品開発手法。これは目に見えない商品にも応用できる。
(参考文献:ASIN:4532192684)
とまあバラバラです(苦笑)。
1番目は無視して良いでしょう。
2番目は既にやってますからパス。
3番目は企業全体のポリシー。ハロプロは既に立派なポリシーを持っていますから、その信念を無理に捻じ曲げる必要はありません。
4番目は3番目に近いですが、一般的な企業でも取り入られやすくするために、より論理的に体系化したものです。実際3番目の企業はそういった商品が多いと思われますからね。
なので参考にすべきは4番目でしょう。